ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

一旦上級使用人終了(12:30)

迷いもありましたが、ひとまず上級使用人解説を終了しました。スチュワードに入る予定でしたが、情報がそこそこ集まっている「使用人の就職」を題材に書き直しを行います。



混沌としていた1〜2巻と異なり、3巻まで来ると相当書き直しが減るのですが、「使用人斡旋所」(エージェンシー)は、書き直しが多くなりそうです。理由として、当時は情報が多分『ヴィクトリアン・サーヴァント』(英書時代)しかなく、エージェンシーにあまりポジティブな情報がありませんでした。



しかし、他の時代(後期)や使用人の手記などを読むと、かなりエージェンシーを使っています。むしろ、1910年以降は貴族や裕福な屋敷で働くにはエージェンシーの人脈が強力なようにも見えています。



紹介状に関するトラブルも、『MAID HACKS』などでピックアップしたそういうエピソードを盛り込みながら、密度を上げようと思います。



「情報が多く揃っている」物は時間を掛けられる週末に、「情報を集めることが必要な作業」は時間が細切れでも構わない平日に行うのがよさそうだと、書いていて思いました。とりあえず、今時点での今日の作業時間は3.5時間ぐらいですね。



午後は買い物に出かけて休息をしてから、今日一日で「就職」を片付けてしまいます。5巻には「転職」の項目もあるんですが……と悩まないことにしました。