とりあえず面接と採用などについて整理しています。現代にも似通った部分があるので面白いですね。昔書いたものの書き直しが多いですが、資料が増えているので書きやすく、事例を多く出せるのでわかりやすくなっています。
面白いのが、同じ資料を見ても、過去と着眼点が違うことです。『ミセス・ビートンの家政読本』を実に五年ぶりぐらいに掘り起こしていますが、過去に見落としていた言葉が響きます。やっぱりベストセラーになるのには理由がありますね。見ただけでは単なる情報ですが、それを自分の中の引き出しと結びつけて、関連させて、価値に変えていく。
これが自分にとっては、資料本と言うジャンルにおける「創作」だと思います。あくまでも仮説やひとつの視点に過ぎませんので、鵜呑みにされると困ることもありますが、「どの角度で光を当てるか」かが、資料本作成の楽しみのすべでではないかと。
一方、ハウススチュワードはどのように話を膨らませるかの方向性は決まっていますが、マニアックすぎるのでどうしようか考え中です。資料の整理に高度の抽象化が必要で、時間がそこそこかかりそうです。情報を集めるだけ集めて、並べて、わかりやすくする為のストーリーを作るというのでしょうか、これを個人的には「資料を蒸留する」と言っています。
執事の解説から切り離した「領地運営・管理」観点で書くつもりですが、そのレベルで手記を残した人は手元の資料に見当たりません。わかる範囲で書きつつ、ここは後学の余地を残しておく感じですね。
ハウスキーパーが終わらないので困っていますが。