ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

面接は終了、紹介状のところで(23:00)

午後一でデザイナーの方に概要をお伝えし、その後、資料を作っていました。また、テキストの進捗としては結局資料が多く書きやすい採用の辺りを中心に掘り下げていました。紹介状で悲惨な目に遭ったJean Rennie(ニュースサイトで失敗だらけのメイドの手記は辛い……を取り上げていただき、ドジっ娘メイドと紹介されましたが、人生レベルでのドジっ娘には「何で学習しないのか」と腹が立ちます)のエピソードを翻訳すれば、完了です。



紹介状を悪く書かれてしまい、書き直しを要求したと言うエピソードの持ち主です。女主人の側用人的な使用人を敵に回した結果なのですが、彼女が生きた1930年代においても紹介状は効力を発揮していたと言えるエピソードです。



他にも、当時やり取りされた紹介状を幾つか翻訳してご紹介できそうです。内容としては離職理由を聞いているのが印象的ですね。今の面接でも、「何で辞めたか」は突っ込まれます。ミセス・ビートンもその点、前職の主人に会えるならば会えとも言ってます。



そこそこ『ヴィクトリアン・サーヴァント』色は抜けてきましたが、やはり基本中の基本書だけあって、完全な「離」は難しいですね。



個人的には、フットマンの最終面接を公爵夫妻が行う光景が好きです。そういうのが好きなマニアックな方は是非、ご期待下さい。



来週も仕様調整で人に会う約束がありますが、だいぶ過熱しすぎたエンジンが冷えてきて、徐々に走り出しています。スケジュール見たらやばいじゃん、的な流れですよ?