ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

冬コミ新刊『ヴィクトリア朝の暮らし九巻 終わりの始まり』表紙公開





今回、表紙からあえてメイドを外しました。自分にとっては『英国メイドの世界』からの脱却であると同時に、そこで強く残ったイメージを塗り替えると言うよりも、違う形で表現したい気持ちがありました。読者の方にとっても、「あるべき絵が無い」と、驚きがあるかもしれません。



また、人物を外したのも、14冊同人誌を作ってきて、初めてです。



同人誌の終わりへ向けての準備と言う気持ちも込めて、「メイドがいない、メイドの屋根裏部屋」と言う構図を、絵師の方にお伝えしました。結果、自分の想像を超えるクオリティでイラストが返ってきて、驚いています。



今回は同人誌の題材として「使用人の死の記録」を扱うこともあり、そうした全体に漂う寂しさも表現したかったので、十分以上に目的を果たせたとお思います。しかし、まだそこの原稿は完成していません(涙)



久我の画像加工ソフトの影響で実際の印刷版よりも画質、色合いが若干下がっていますが、印刷ではもっと綺麗に出ると思いますので、実際に手にとってお楽しみいただければ幸いです。また、絵師の方だけではなく、編集でも自分がイメージしなかったデザインでの仕上げをいただき、いい雰囲気に仕上がったと思います。



表紙デザインは『MAID HACKS』『英国メイドの世界』に続き、王将さん、絵師は王将さんにご紹介いただいた碧宇(へきう)さんです。裏表紙のメイドさんの絵のディテールも、すさまじいです。(印刷されたものをアップで見てください)



あとはもう、自分の原稿だけです。







こちら裏面です。



今年の冬、お待ちしております。


web拍手

>11/28 00時
ありがとうございます!




こちらありがとうございます! 自分との戦いですが、これまでと違う形で戦えそうです。まだ原稿終わっていません(笑) でもやります!



>12/01 04時  いやその芳醇な知識に感動しました。これからもがんばってください。


お恥ずかしい限りですが、そのお言葉に恥じないよう、精進します。好奇心を持って楽しめているのが続いている理由だと思います。何かご参考になれば、幸いです。