「そろそろかなぁ」と思って検索してみたら、去年映像化されていたようです。早速買ってみたので、連休中にでも感想を書きます。
これで、サラ・ウォーターズの「ヴィクトリア朝(百合&お嬢様&メイド)三部作」は全部映像化されましたね。個人的には作品として『荊の城』が好みですが、濃密な雰囲気と映像化できるのかという小説描写ならではの切れ具合は、『半身』が上だと思います。
『荊の城』はあの長編をうまく映像化して、映像にしか出来ない美しさも描き出してくれましたが、『半身』は果たしてどうなっていることか。オチを知ってしまっているので驚きは少ないはずですが、『荊の城』の時のように、驚きがある事を楽しみにしています。
ストーリーは忘れていません、多分。
交霊術とミルバンク監獄、中流階級がキーワードで。
ところで気になってもう少し調べたところ、小説は新作『The Little Stranger』というのが出ているみたいですね、今年4月に。『半身』『荊の城』は非常に評価が高かったですが、『夜愁』は日本では響かず。
- 作者: Sarah Waters
- 出版社/メーカー: Riverhead Books
- 発売日: 2009/04/30
- メディア: ハードカバー
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あらすじを見ると……メイドの子供です。
The Little Stranger follows the strange adventures of Dr. Faraday, the son of a maid who has built a life of quiet respectability as a country doctor.
やばい、買います(日本版出るんですかね?) あと、初めて女性が主役ではないです。時代は『夜愁』と同様、1940年代みたいです。
意外とサラ・ウォーターズ先進国?です、自分。