ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミティア94参加・感想

先日の11/14、東京ビッグサイトの創作同人誌即売会コミティア94に参加してきました。当日、サークルスペースに御来訪いただいた皆様、ありがとうございました! いつもお会いする方や初めて来られる方、それに前回の新刊を読んで再訪して下さる方とお会いできて、あらためて同人活動を続けていて甲斐がありました。



同人活動や本に興味を持っていただければ、幸いです。


雑感

コミティアではいつも通りに新刊もなく、出版ご報告モードでしたので、講談社BOX版と同人版の2冊をスペースに並べて、比較していただく試みを行いました。今振り返ると、書店ではどのように本を手にされているのか分かりませんが、同人イベントはその辺りがダイレクトに分かるので、新刊のお披露目の機会としてよかったと思います。



もうひとつ、個人的に思うのが、情報がネットだけでは伝わらないことです。ネット利用が長いので、つい私は誤解しますが、常に誰もがネットを見ているわけではありません。以前、出版までの長い間を「出版決定」と言っていましたが、ティアズマガジンで初めて気付かれる方もいました。そういう意味で、同人イベントはネットで自分が届けたい方に伝えているつもりの情報がまったく伝わっていないのを教わる場所でもあり続けましたし、たまたま足を運んだ方ともお会いできる偶発性が生じやすい場所でもあり、面白いですね。


個別エピソード

今回、サインをお願いされるという珍しい事態が生じました。以前に2度ほどありましたが、まともに書いたことがないので普通に書きました。講談社BOX版を会場にお持ちいただくのはかさばると思いますが、ありがとうございました。また、重いにもかかわらず同人版と商業版を両方持ってきて下さった方がいたのも、記憶に鮮明に残りました。



サインしたことをいつか思い出していただけるよう、精進します。



また、ヴィクトリア朝の通貨のお話しや、『日の名残り』、ホーンブロワーで描かれる海軍の話など多岐にうかがい、発見もありました。すべては消化しきれませんし、自分の役割は絞っていますが、折を見て広げます。


読みやすさ

別の方からは、今回は通勤時間で読めるようになったとうかがいました。前回の1kgに比べると40%削減ですので(それでもまだ重たいですが)、電車のお供にお読みいただければ嬉しいです。索引については検討していましたが、最終的に学術書に見えすぎてしまうことを懸念して外したと思います。



読みやすさは何度か折に触れていますが、重さの削減・ページのめくりやすさ・デザイン・写真と図版の利用・情報の整理と、本全体を意識して改善を加えています。ある意味、まったく別の本として受け止めていただいても構わないかもしれません。


差し入れと同人での出会いなど

差し入れの図書カードとベルギーワッフル、どちらもありがとうございました。さらに私の本をきっかけに同人でのイベント参加を始めたという言葉もいただき、ありがたい限りです。私自身、同人イベントで尖った本を見て「あ、こういう本が作れるんだ」と感じたことがあり、それがきっかけのひとつとなっておりますので、こうした流れが続いていけば、同人活動に参加する身として、本望です。



イラストレーターの撫子凛さんにもご挨拶いただき(以前個展でお会いした際は和装でしたので、一瞬、戸惑いました)、あらためて本を出せて良かったと思います。今回はより多くの方々に関わっていただいていますので。出版営業をしている友人や編集を学んで本を扱う仕事をしている友人に、『英国メイドの世界』を見せたところ、こまやかなデザインやページの雰囲気を非常に良いと述べていました。撫子さんもその辺りに言及され、見る人が見ると伝わることがあるんだなぁと感じ入った次第です。


終わりに

コミケに落ちたことが、コミティアで挨拶をする中で、辛いと強く実感しました。コミティアは今迄にお会いした方々が必ずしも参加するイベントではなく、年内にご報告することができませんでした。来年になるでしょうか。受かっていたとしても出版で気持ちが落ち着かず、原稿を仕上げられる自信がないのですが、ここだけは残念でした。



これにて年内の同人イベント参加は終了ですが、来週11/24(水)〜28(日)の期間で、秋葉原シャッツキステにてコラボイベント『英国メイド好きの世界』を行いますので、ご興味のある方はお立ち寄り下さい。


[web拍手]久しぶりですが、この場にて

随分間隔が開きましたが、ありがとうございます。




ありがとうございます!




がんばります! 何年後か分かりませんが、フィリピンを巡る事情も自分の領域として学んでいきたいと思います。英会話学校の先生とのお話が忘れられませんでしたので。




数日遅れですみません。まだ読み終わっていないと思いますが、秋の夜長のお供に是非。




ご感想、ありがとうございます! シャッツにいけばいいことがあります! 本を持っていくと同行の士と出会えるかもしれません。変に絶賛していたら私ではないかと(笑)