ということで、『英国メイドの世界』講談社版は刊行から4周年を迎えられました。2010/11/11刊行から、多くの読者の方にお会いできて、4回の増刷を行えました。ありがとうございます! 発売後は、一瞬だけAmazonの本総合で31位になったことも、良い思い出です。
刊行後に転職も重なり、仕事に時間をより多く使うようになってしまいましたが、英語を使う仕事に就けたので、過去に志した方向に沿って進んではいます。
あの頃は、会話のほとんどの出来事をメイドに結ぶつけられるぐらいにメイドのことばかりを考えていたのですが、またそれぐらいの境地に至れるように、適切なリハビリをはじめて行きます。なかなか同人誌では新しい視点の資料を作れていませんが、半年以内ぐらいに原点回帰できればと。
『英国メイドの世界』刊行後、本のために著者は何を出来るかまとめました。
出版した本に1日でも長く生きてもらうため、著者に出来ること
本を書店で初めて売る体験から気づいたこと
なんとか絶版をせず、細く長く販売が続き、12月の重版・第六刷も決まりました!
著者は研究では立ち止まってしまっていますが、本は歩き続けて、世の中で生きていると思いますので、その広がりがより良い縁として広がっていることを願っています。
残念なのは、時代がNHK『ダウントン・アビー』放送など、自分が願っていた方向に進んでいるのに、それを十二分に楽しめる環境に、今いないことです。『マナーハウス』の存在を知った10年前の自分であれば、『ダウントン・アビー』を通じて、英国家事使用人の世界が多くの人に伝わることを喜び、その世界を伝えることに全力を尽くしていると思うのです。
とはいえ、転職での忙しさがマイナスだけかと言えばそうでもなく、個人的体験で家事使用人の研究が現代に繋がったのが、今の外資系企業の転職時のリファレンスです。家事使用人が転職時、前職の職場での働き方や経験を前職の雇用主が書く「紹介状」(リファレンス)でチェックされるように、以前の職場の同僚や上司がインタビューを受けるシステムです。
あと、よく誤解されますが、『英国メイドの世界』と言うタイトルですが、メイド解説に加えて、コーチマンや庭師、ゲームキーパー、フットマン、執事など男性使用人の職種についての解説も行っています。1冊で網羅的に完結しているのが、特徴です。
「一冊」で、メイドの仕事から上級使用人と言った管理職、そして屋敷外で働くこうした職種の仕事内容が網羅的に扱われている本は数少ないので、興味がある方は是非。
英国メイドの世界(著者による紹介)
- 作者: 久我真樹,撫子凛,宮鼓
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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