『RISE AND FALL OF THE VICROAIN SERVANT』という名著がありますが、その双璧として位置づけられるのが、同書です。珍しいことに、この手の本としては参考資料が少ないです。逆にこの本を参考にした本は数多いです。それだけ、この本にしかない情報を数多く掲載しているのです。
その理由は、筆者のスタンスにあります。BBCラジオの製作現場にいた人らしく、本当に数多くの「使用人として働いていた人々」からの投稿・情報に基づいた構成をしており、ネタの宝庫です。
また、「メイドの制服」についても1章を丸々割いており、その点でも他の本には無い貴重さがあります。同人誌『ヴィクトリア朝の暮らし』3巻に、その翻訳文を掲載しています。