図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔 (ふくろうの本/世界の文化)
- 作者: 村上リコ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『図説 英国メイドの日常』に続き、村上リコさん執筆による男性家事使用人の解説本とのことです。『英国メイドの日常』に掲載された膨大な写真コレクションを見る限り、男性使用人版が無いはずはないと思っていました。
英国執事を軸とする男性使用人については、私も『英国メイドの世界』で「ボーイ→フットマン→(ヴァレット)→執事」へと至るまでの解説を行いましたし、すべての家事使用人研究書の原典ともいえる『ヴィクトリアン・サーヴァント』でも語られているところです。
しかし、語り手たる執事のどの側面を取り上げるか、情報をどう取り扱うか、そして「どの執事を紹介するか」で随分と本の中身は変わってきます。特に以前の雑誌記事ではお気に入りの執事として、私のアンテナに引っかかっていない執事の名前を挙げていましたので、発見が多いと期待しています。
尚、私が『英国メイドの世界』で取り上げた実際する英国執事/ヴァレットは以下の通りです。これでも資料を残した執事の一部のはずです。
Albert Thomas
Arthur Inch
Charles Cooper
Charles Dean
Edwin Lee
Eric Horne
Ernest King
Frank Widdop
Fred Shepperd
George Washington
John Henry Inch
John James
John Robinson
Mr Bentinck
Mr Stanley Sewell
Mr Wolrey
William Lanceley
Eric Oliver(会計監査役)
Sutherland公爵家秘書
あと、大きな相違として、私は『英国メイドの世界』で「ジーブス」をほとんど取り上げませんでした。これは私が実際にジーブスを読んだ上で、他の方よりもこの作品を取り上げる資格はないと思えたからです。その辺りで、ジーブスの映像作品を愛される村上リコさんの言及は深くなっていると思います。
関連リンク
村上リコさんのブログでの告知:『図説 英国執事』河出書房新社より6月発売予定。