ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミックマーケット準備会から、コミケ83での『黒子のバスケ』サークル参加見合わせ・頒布の中止のお願いの告知

コミケで『黒子のバスケ』ジャンルのサークル参加見合わせ・頒布の自粛願いが出ていました。コミケ参加者の方は、是非、ご一読ください。







コミックマーケット83における『黒子のバスケ』サークル・頒布物対応に関する緊急のお知らせ

手荷物検査も。"コミックマーケット83における警備強化に関する緊急のお知らせ



1. 上記決定に至る経緯について

 『黒子のバスケ』に関する一連の脅迫が始まった直後から、準備会としては情報収集につとめ、10月21日に東京ビッグサイトにて開催された他主催による『黒子のバスケ』オンリー同人誌即売会前後から、東京ビッグサイト(以下、会場と称します)とも協議を続けてきました。



 10月29日に、準備会宛にも「『黒子のバスケ』のサークルをコミックマーケット83に参加させない」ことを要求する脅迫状が届いたことを受け、2008年夏のコミックマーケット74の脅迫対応と同様に、警備強化と一般参加者の皆さんへの手荷物確認を実施することで、会場及び参加者の安全を確保する方向で、会場・警察とは調整を行いました。



 しかしながら、11月21日に他主催による『黒子のバスケ』オンリー同人誌即売会の中止、11月22日に「ジャンプフェスタ」における『黒子のバスケ』関連イベントの中止が発表される事態を受けて、会場より、犯人が捕まるまでコミケットの開催を見合わせるか、あるいは、『黒子のバスケ』サークルに参加を見合わせてもらった上で開催するよう、1996年からの会場利用においても、前例のない非常に強い要請を受けることになりました。また、警察からも、『黒子のバスケ』サークルの参加見合わせとコミックマーケット83における『黒子のバスケ』の同人誌・グッズ等の頒布を中止するよう、非常に強い要請を受けております。



コミックマーケット83における『黒子のバスケ』サークル・頒布物対応に関する緊急のお知らせより引用

会場、警察という関係者双方からの"非常に強い要請"というのは無視しえません。他のイベントの中止も見るに、それぐらいに大きな事件に巻き込まれてしまったのでしょうし、脅迫事件の早期解決を願います。



今回の件は、いろいろと切り離して考えたいです。



1.公式イベントが中止にならなかったら、OKだったか?

2.代替する会場があれば(別の貸主ならば)、OKだったか?

3.毎回手荷物検査を行っていれば(手荷物検査自体は2008年に一度実施告知)、OKだったか?



今回に関しては、"11月22日に「ジャンプフェスタ」における『黒子のバスケ』関連イベントの中止"というところの影響もあるのかもしれません。公式がイベントを止める判断をして、二次創作が行った場合に何かあったら、そのジャンルの二次創作表現の場が、公式からどう見られるのか。



会場を貸す側のロジックに従わなければ代替する開催地が無い現状では、いつでも表現の機会は無くなります。これは、都の条例による表現規制の際に言われていたことで、ほとんどの同人イベント会場が公共施設である以上、今回のビッグサイト同様、会場所有者の強い影響下に置かれています。



ジャンルという軸も当然ありますが、何かあった場合に会場を利用できなくさせるという「イベント会場の判断」や、これまでの関係性で説得し切れるか、リスクの可視化で安心させられるかという要素もあると思います。



とにかく、"非常に強い要請"を会場からも警察からも受けたことが強い要因であることは参加者として理解しておきたいですし、苦渋の判断を行って開催できる調整を行った準備会を支持します。



2008年08月09日 19時00分更新記事としてコミケ準備会からの緊急告知! 手荷物検査の実施!との報道がありました。この時は開催しています。