ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

DVD『Upstairs Downstairs』

近況というか、DVDドラマの『Upstairs Downstairs』は短期間に集中して見すぎたために、段々と気持ちが入らなくなりました。「最後まで見るかぁ=終わりまで見るのが目的」という半端な気持ちで、投げやりな感じです。



今は57話まで到達しましたが、本当につらくなってきます。



目新しいところでは、第一次大戦後にも関わらず、屋敷にいる使用人の数は増え続けています。それにパーラーメイドの制服も新デザインになっていました。『名探偵ポワロ』に出てくるようなデザインです。ヴィクトリア朝と、第一次大戦後のデザインは圧倒的に違うので、その両方が出てくる点では参考になりますね。



あとは、第一次大戦後の上流階級の女性の衣服の優雅さ、解放された感じがいいですね。前に古本屋で『IN VOGUE SIX DECADES OF FASHION』という、雑誌『VOGUE』の1916年からの女性ファッションの写真集を買いましたが、そこに出てくるような感じのデザインです。



ただシナリオ的にはもう、限界かなぁと感じてしまいます。ようやく登場した少年・少女もあんまり存在感がありません。こうして思うと、存在感が強すぎたSarahが懐かしいから不思議なものです。