ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『帝國メイド倶楽部伍』の準備

とりあえず昨日の深夜に書いたものがあるので、日付を一日先行させて、イベント前、05/08に書いている日記です。



無事に新刊のコピーも終了しましたので、明日は楽しみにしていただければと思います。予告どおりに『MANOR HOUSE』で使用された、使用人に関するルールの翻訳本を作りました。今まであまりふれていなかった「使用人と主人との関係」について、或いは主人の暮らしや使用人の食事時間等、いろいろと書いてあります。



部数は前回のSMGでの2倍、100部刷りました。50部はホッチキスで冊子にしましたが、残りは根性が無いので、友人の手助けで会場にて行います。多分、夏の同人誌で再掲載と、WEBでの公開を行いますが、『MANOR HOUSE』布教活動ということで。



コミティア用に作った無料配布の小説集は、新刊のコピーが多いので50部持っていきます。それを除いた残部は100ぐらいあり、これは夏コミに受かれば、そこで配布します。ある種、コミケがすべてだったので、コミケでお世話になった読者の方に、より多くを届けたいと考えています。というほど貴重な品物でもないんですが。



ところで、Ruleの翻訳をしていたら面白い文章がありました。当時の主人たちの習慣には「使用人の名前を勝手に変更する」ことがありました。フットマンやメイドを本名ではなく、自分が今までに呼びなれている名前で呼びつけるのです。さすがに『MANOR HOUSE』の主人たちはそんなことはしませんでしたが、当時、ハウスメイドで最も使われていたという「Rename」された名前は、『Emma』(エマ)でした。森薫先生は知っていてタイトルにされたんでしょうか? 偶然だとしたら、本当に申し子です。(何の?)



参考:Emma is popular for Housemaids.



最後に、明日、スペースに飾る予定のイメージボードを。蓮野さんに書いていただいたものです。次回の表紙にしたいですね。







左がキッチンメイドのエリザベス、右が3巻初登場のランドリーメイド・チャーリー(シャーロット)です。何気なく素足?なのは内緒です。エリザベスの服装は、『MANOR HOUSE』のキッチンメイドを参考にしてもらっています。