ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

ヴィクトリア朝の暮らし 外伝2巻設計

忙しかった仕事も終わり、ようやく週末です。コミケの当落通知まであと半月ぐらいという感じですが、残された時間は刻一刻と減っています。相変わらず設計に悩んでいますが、前回同様、「同人誌だからこそ作りたいように作るか」と居直り、料理以外も盛り込む当初の設計に戻り、冬も100Pぐらいになりそうな予感です。



冬が「異常な密度」であるのに対して、夏は基本的にはライトユーザーというのか、一見さん向けのつくりを心がけています。小説や文学、映像などを紹介したり、便利そうな翻訳を、という感じですね。昨年の夏は、大学で文学をしていたという人が買ってくれましたし、あれで読者層が拡大できたかなとも思えました。



今回の設計は、だいたいこんな感じです。



『Victorian Life Style Vol.2』

ヴィクトリア朝の暮らし 外伝2



1:『Upstairs Downstairs』の紹介・ヒロインイラスト

2:カントリーハウスと使用人・設計思想

3:DUTIE OF THE SERVANTより、「食事か」「訪問者への対応」

4:DVD『MANOR HOUSE』紹介+翻訳:『Rule』:再掲

5:小説:短編1〜2本

6:ミニコラム

・DVD『Brideshead Revisited』

・DVD『虚栄の市』



前回は「文学とメイドさん」と題してコラムとイラストで構成しましたが、1では使用人ドラマ『Upstairs Downstairs』から、5人ほどメイドさんを紹介しようかと思います。2は使用人のスペースをどうするか、キッチンをどうするかという問題と屋敷の構図の変遷などをそろそろまとめようかと思い、短めに解説します。



3は最近入手した1890年代の簡単な使用人マニュアル本で、雇い方や料金表、仕事の内容などが簡潔に書かれています。玄関での応対方法などは詳しく知らないので参考用に翻訳しますが、もうひとつ、「使用人の食事」という項目もあるので、どちらかを掲載します。



4はこの日記で紹介している『MANOR HOUSE』の詳しい紹介や魅力、それに『帝國メイド倶楽部』で配布したコピー誌の再掲を予定しています。5は構想だけは練ってあるメイドさん主人公の小説です。基本的には『ヴィクトリア朝の暮らし』の本編を離れ、初めての人でも読めるような構成にします。超短編なので2本ぐらいを考えています。無料配布の同人誌(オフセット)に掲載した小説は、この時点では再掲しません。



あとは小説や映画などを紹介するミニコラムを前回同様に書きます。ミニコラムはもしかしたら他の豆知識になるかもしれません。夏の同人誌はどちらかというと「雑誌形式」を意識しています。なので構成はまた変わるかもしれませんが、基本線はこの辺りで。