ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミティアの委託結果

そういえば友人サークルへの委託はありましたが、即売会主催者への委託は初めてでした。コミティアから丁寧に包装されて、委託品の在庫が戻ってきました。おっかなびっくりでしたが、往路よりも減っていたので何よりでした。



今回は1種類30冊、3種類で90冊を送りました。そろそろ読者層は開拓しきったと思えましたが、意外と買って下さった方が多く、3種類51冊という結果が出ました。風邪で寝ていたので、当日は一般参加も出来ずにいました。いまさらのようですが、当日はありがとうございました。



それを踏まえていろいろと在庫整理や総発行部数を確認しました。2001年冬の刊行以来、今年3回のイベントを含めて、四年目となる1巻は、気がつくと累計でかなりの冊数を頒布していました。デビュー戦が「4冊」だったことを考えると「メイド」ジャンルの力を感じますし、方向性は間違っていなかった、続けていてよかったと思います。



当初はこれほどになると思わず、イベントの度に刷るという感じで、完売しても「赤」でした。その上、1巻は分厚く重たく在庫の管理も大変であっただけに、感慨深いです。



実際のところ、イベントでは1巻だけを手にとって、去ってしまう方もおります。2001年制作なので今よりも完成度は低く、心の中では「せめて最新3巻、今を見て下さい!」と思っていますが、1巻だけを読んで全巻を揃えてくださる方もおりますし、1巻デビュー以降、ずっと買って下さっている方もおり、その点、「込められたエネルギー」の強さは他の巻に負けていないと思います。



資料集としての寿命の長さが幸いしていますが、こうして見直すと、今度の新刊へのプレッシャーにもなります。同人誌は「自分が欲しい知識を得る」為に作っていますが、最初に比べると「読んで下さる方に役立つもの」という意識も高まっています。



ただ、難しいところで、同人イベントに参加しすぎた分、同人誌へ懸ける気持ちが分散しているかもしれません。毎回毎回、森薫先生的な「ここが大事!」な部分があるのですが、設計図を書いた時点では、まだ「来て」いません。



来週に結果が出るとはいえ、ひとまず形を描きます。「新刊」を作るときのプレッシャーとエネルギー、そして集中力は、自分にとっては「コミケ」に対して発揮されるものだと、わかりました。



執筆はきちんと昨日から始めました。ついでに『Upstairs Downstairs』を見直しました。DaisyもGeoginaも初登場の頃の初々しい美しさを見ると、第五シリーズが切なくなります。Roseも第一シリーズ、若かったです。



蓮野さんにお願いする資料も作り、夏への原稿書きは本格的にスタートしました。