今日はネットで見つけた店にシャツを買いに行きましたが、その途上で古本屋を見つけました。「何かあるんだろうなぁ」という感覚がしたのですが、とりあえず先に目的の店に行きました。しかし、会社帰りで少し遅かったのか、店は閉まっていました……閉店時間、確認していませんでした。
こうなったら、と古本屋に足を踏み入れて資料を物色していると、ありました、探していた絶版?書籍が。ずっと昔に書店で見かけた『英国建築物語』、取り寄せにも失敗していたので、ラッキーでした。ネット通販も便利ですが、こんなふうに足を運んで、たまたま立ち寄った古本屋で書籍が見つかる喜びは、ネットでは味わえません。
帰宅後は、本格的に制作作業を始め、掲載するかどうかは別として、『使用人の義務』と題した19世紀のマニュアルから、「使用人の食事」という部分を翻訳しました。ふと思いついて、「他の英書でも使用人の食事に言及した箇所ってあったかな」と思ったのですが……全部で英書6冊ぐらいから、数ページずつを翻訳しなければならなそうです。
ただ、ラッキーだったのは、『使用人の義務』の「使用人の食事」部分が、明らかに『英国ヴィクトリア朝のキッチン』の使用人の食事について書いた文章の原典になっていると気づけたことです。
実際は「何この英文、訳せないよ」というところが多く、何か他の本を読めば理解できるかなと思ってみたところ、部分によってはかなりそのままな説明や描写があり、たまたま見つけた、というところです。もちろん、一部だけであって、すべてがこの一冊に依存しているわけではないのですが、『英国ヴィクトリア朝のキッチン』は参考文献までは紹介してくれていないので、今日は運のいい日だ思いました。
また、当時の使用人本は著作権なんて知らない、という雰囲気があり、「容赦なく真似して真似される」傾向があるようで、この『使用人の義務』もどこかの本から持ってきて、その原典を、『英国ヴィクトリア朝のキッチン』で参照していた可能性もあります。苦戦した分だけ、使用人が何を食べていたかの知識は着実に増えています。
久々に制作日記らしいですね。