ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

イギリス紅茶

イギリスの高級食品を扱う【ハロッズ】。それと同じく有名な【フォートナム&メイソン】日本橋三越・新館に出店していたようです。本場の「三段重ね」(サンドイッチ/スコーンwithクロテッドクリーム?/ケーキ)のアフタヌーン・ティーも楽しめるようで、友人と行ってこようかなぁと思います。



別にイギリス至上主義でも、ブランド至上主義でもないですし、紅茶マニアでも全然ありませんが、こうした雰囲気は好きです。クロテッド・クリームとスコーンを味わいたいものです。



初めてのイギリスで味わった「初めての午後の紅茶」は、【フォートナム&メイソン】ではありません。イギリスに行ったら「午後の紅茶」の時間を味わいたい、と思い、ロンドンの観光ガイドを読んでいても、本格的なところは4000円近くしたり、ドレスコードがあったり、いまひとつ、ピンときませんでした。



「どこにしようか」と迷いつつ、特に深く考えてもいなかった自分でしたが、今回のイギリス観光は「強運」に恵まれました。最高の雰囲気を味わえる場所のひとつとしてあげられる、『パンプ・ルーム』で、時間をすごせたからです。





(食欲に負け、写真を撮る前に食べ始める……)



ジェーン・オースティンの記念館もあり、ゆかりの地でもある観光都市『バース』。美しい町並みは世界遺産にも登録され、かつては上流階級の社交場として栄えました。今もその頃の施設が残っており、『ローマン・バス』というローマ時代の浴場に隣接する『パンプ・ルーム』はそのひとつです。



その人々が実際に集った歴史的建造物、社交ホールとして使われたこの『パンプ・ルーム』、紅茶が楽しめたのです。普通の格好で気軽に入場できますし、値段も手ごろ(7〜9ポンドぐらい?)で、雰囲気は「最高」でした。幸運に恵まれ、午後三時から舞台で始まった「ピアノ演奏」も、間近で聞くことができました。





(カッコいいイギリス青年の演奏)



イギリスのカントリーハウスや歴史的建造物の多くは、喫茶コーナーやレストランを備えていることが珍しくありません。旅先の「歴史的建造物」で、お手軽な料金で喫茶を楽しめるのも、イギリス観光の楽しみの一つだと思います。京都でもお寺で抹茶や甘味を味わえるのと同じ……かどうかはわかりませんが。