土日は風邪で寝込んでいましたが、「少しでも……」と『VICTORIAN HOME』を読みました。ちょうど寝室やスカラリーを調べたかったので、各部屋ごとに章立てがしてあるこの本は最適だと思ったのですが、久々に「読んでいて苦痛」な本でしたから、気分が悪化しました……序文からして「何が言いたいのかわからない」ので、途中で放棄したのですが、「さすがに細かい章に入ればわかりやすくなるだろう」と、「ベッドルーム」「スカラリー」の章を読みました。
しかし、序文と同じく、読みにくいことこの上ない本でした。情報の整理が出来ていないというのか、「BedRoom」と書いてあるのに、その部屋に何があったかはごくわずか、章のほとんどは「病気」「妊娠・出産事情」でした。「Scullery」と書いてありながら、流し場に何があったかはほとんど描写が無く、ひたすら当時の使用人事情……
タイトルにある部分はほんのわずかで、あとは自分が言いたいことを書くという(本編1:関連情報4ぐらいの割合)体裁。19世紀の文章を復刻した本を読むと、その言葉遣いや情報が整理されていない、冗長な文体が嫌になることもありますが、現代の研究者でここまで筆者が何を伝えたいのかがわからない本は久しぶりです。
この本を読んだ後、以前は「読みにくい」と思っていた『COUNTRY HOUSE LIFE』を読んだら、癒される想いがしました……