ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

入稿も終了

今回の作業は反省することばかりですが、これでもうしばらく資料を調べたりしないで済むかと思うと解放感があります。この勢いで、何か創作でも作ってしまおうと思います。ずっと自分のための小説を書いていない気がします。現代モノとファンタジーで、短編を練習するつもりです。



それにしても、実際に活動を始めたのが2000年なので、もうすぐ五年が経過します。実際にコミケにおける創作少年・メイドジャンルに参加できたのは2002年冬からですが、随分と長い感じもします。



自分の場合、いろいろと資料を探しながら、2000年ぐらいから本は作ろうと思っていました。コミケには「どんな資料本があるのかなぁ」と捜し、そこで出会ったのは、『制服学部メイドさん学科』さんの本でした。、同人誌に懸ける情熱や情報量は、『制服学部メイドさん学科』さんに学ぶものが多かったです。「同人誌って、ここまで出来るんだ」と。



ただ、幸か不幸か自分の求める方向性とは違ったので、「同人誌を作ろう」という気持ちはまったく消えませんでしたし、「違うアプローチで書こう」という気持ちがありました。メイドというものについての情報はそれなりにあった分、比較されない、新しい価値を作らなければという思いもありました。そんな考えがきちんと同人誌に反映できたのが、3巻だけでしょうか。『エマ ヴィクトリアンガイド』が出たときも、特に情報がぶつかりあうこともありませんでした。



ただ、2004年は迷走してしまいました。短編集を作ったり、初心者向けを意識した試みを捨ててしまったり……そうした反省の上に作られるべき4巻は、題材的にも内容的にも濃いものの、3巻にあったエネルギーを超えられたかどうか。



このところ、買い漁り過ぎた資料に振り回されたり、未消化な部分も多いので、新刊制作の周期を、長くしようかなと、思ったりもします。



1巻:B5版:84P:2001年12月

2巻:B5版:52P:2002年12月

外1:B5版:52P:2003年08月

3巻:B5版:108P:2003年12月

外2:A5版:68P:2004年08月

4巻:A5版:100P:2004年12月



表紙とか図表とかもろもろありますが、累計すると、464ページになりました。馬鹿みたいですね、本当。



そういえば今回、夏に没になった企画「イギリスドラマのメイドさん」が復活しました。ドラマの中に登場した五つの制服を五人のメイドに着てもらったというような企画ものです。いちばん最初の2001年に委託を引き受けてくださった、河原さんのイラストで、こちらは比較的わかりやすい企画になっていると思います。