ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

打ち止めにしたいこの頃

考えることなく欲しいものを追いかけてきた結果、未読の本も多いまま、かなりの数に達しました。家の中のスペースも……もう80点は取れる情報があるので、100点を目指すのは止めます。どんどんとニッチな方向に進みすぎている気もしますし、あくまでも自分の描きたい世界を書く資料集めであって、資料集めそのものが目的ではないです。



それに、いい本は何度読んでも学ぶものがあり、雑音の可能性のある本を新規に求めるより、「字が立つ」(司馬遼太郎・『峠』の表現)まで一冊の本を読みたいものです。自分自身の同人誌や日記での情報は、なるべくそうしたノイズを除いているつもりですが、ノイズと思えるものの中にも実はヒントがあったりするので、こればかりは難しいですね。



何はともあれ、しばらく新規開拓を行わず、既存の深耕に専念します。この数年、100冊以上の英書と三十枚近い英国DVDを買い集めた今でさえ、いちばん最初に買った2冊『THE RISE AND FALL OF THE VICTORIAN SERVANT』と『THE COUTRY HOUSE SERVANT』、それに最初の英国DVD『MANOR HOUSE』が主要な位置を占めているのも、皮肉と言えば皮肉な話ですし、最初の感覚がいちばん正しいと、証明したようなものでもありますね。



でも、資料探しが好きなのです。趣味なのです。



ぼちぼち、最終章へ向けて、準備を始めましょう。