同人活動を続けてきて、自分自身の活動に対する手ごたえや読者の人にどれだけ伝わったのかと言う実感を得るのはなかなか難しいですし、会場で交わす会話や、また次も来てくれる、そうしたアクション以上のものを、積極的に求めたことはありません。わざわざ市販していない同人誌を買いに、会場に足を運ぶそれは、人生で重要な、時間とお金を支払ってくれることであり、そうした行動の中で、自分の本を選んでくれた、それ以上に求めると言うのも、何か贅沢な気もします。
謙虚でありたい気持ちがある反面、何か言葉が欲しい、と思うこともあります。ただそれも、何かを語らせるに足るだけのモノが自分の作品に欠けている、とも言えますし、耳に心地いい言葉だけを聞くのも不健全で、聞きたくない言葉を聞くのもまた、公平であるようでありながらも、不健全です。
活動を始めて6年目にさしかかろうと言う今、たまたまあるサイトで、自分の同人誌に対しての感想を読みました。不覚にも目頭が熱くなりました。言葉ってすごい、人の心に響く感想を書いて下さった方には、こんな陳腐な言葉しか返せないのが心苦しいですが、嬉しかったです。
■レプはふ(悠々アソブ様)(20050716の日記内にて)
批評とか、感想とかを超えて、「わかってもらえている」という感覚、「士は己を知るものの為に死ぬべし」の言葉が久我の脳裏に浮かびます。