ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

高校時代の友人と

時間が足りません、なんて何度も書いています。したいことが多すぎて。無駄遣いも多いものの、勉強して作りたいものが見えていて、様々な時間をそこに費やしたいのです。そういう思いは同じような環境に無い人にはなかなか分かってもらえないものですが、この日記を見て、十四年来の付き合いとなる友人がメールを寄せてくれました。



彼も方面こそ違いますが、同じように価値を作ろうとしていて、今、時間が無いという状況にあり、その中で、お互いに生活する中で意識することや自覚していることをメールに書いていくと、不思議なほどに響きあって、会って話そうということになりました。



彼の話を聞くことで自分が去年ぐらいから経験したことや、ふと自覚するようになったことが、彼の中でも明確な言葉になっていて、まったく話をしていない・まったく別々の人生を歩んでいるのに、同じようなことを考えて、感じていた、その共通項に驚きました。去年、或いは数年前では、こんな話は出来なかったでしょう。



そして、彼が話してくれた彼の友人たちの言葉は、誰の受け売りでもなく、自然な暮らしの中で出てきた言葉なのに、綺麗でした。人間が、そういう世界で物を見て、表現できるそのことに、感じ入りました。それこそが身につけたいもの、人として成長したいと思うもの、そして表現として伝えたい価値なのだと、再認識したと共に、この年齢でもまだまだ学ぶことの多さに、むしろ清々しくなりました。



価値観の共有、「己の志を知ってもらえること」「わかりあえること」、そして彼から学ぶことで、自分が今日から、明日から、いいえ。彼と別れてからの帰り道、人生がほんの少しだけ、自分がほんの少しだけ、今までより強くなったように感じました。



それは、人生の中で、「人と話すことでここまで自分が変われるんだ」と思えるほどに、充実した貴重な時間となりました。