ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

NHK『ターシャ・テューダー四季の庭』

上の話が、微妙に繋がっています。



そういう自然体で生きている人、生き方が美しい人が今日の朝、突然、目の前に飛び込んできました。ターシャ・テューダー。二十世紀初頭に生まれたアメリカの絵本作家で、今も現役で、庭園と共に生きている人です。BSで放送したところ大反響だったらしく、NHKが地上波で放送したのです。



たまたま朝にテレビを見ると、19世紀的な食器具に囲まれ、レンジを使っているおばあさんの姿があるではないですか! 19世紀ファンとして見逃せない、と思ってみていると、それがこの番組でした。



このおばあさんはアメリカ・バーモント州で息子に建ててもらった家で、自分が育てる花と、果樹園と、そして鳩や犬とに囲まれ、『花園の魔法使い』というふうに、どこか神聖で厳かな雰囲気を持ちながら、昔ながらの流儀で暮らしていました。



昔から土をいじるのが好きで、十三歳の誕生日には牛を飼ってもらったとか。社交界に出られる階級に生まれながらも、土と花を愛して生きていく姿に、彼女の描いた絵本を読みたくなりました。自然に調和して生きている、彼女の育てた風景の美しさは日本にもあるかもしれませんが、彼女の生き方は無理がなく、綺麗でした。



再放送がまたあるようなので、興味のある方は是非。



ヴィクトリア朝の庭師の話を書く前に、この人の存在を知ることが出来て、良かったです。



暖炉の火のそばで―ターシャ・テューダー手作りの世界

暖炉の火のそばで―ターシャ・テューダー手作りの世界





ひとまず、最も久我的に興味のあるこの本を読むつもりです。