ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『帝國メイド倶楽部九』参加&「原点回帰」の1日

気づいたら、GWの3日を同人イベントに費やすと言う無茶苦茶なスケジュール。さらにそれに付き合ってくれる友人。心強い仲間を得て参加した『COMIC1☆2』は想像と少し違っていて、このままで大丈夫か、との気持ちで臨んだ『帝國メイド倶楽部九』。



結果としては、参加してよかったです。



メイドが好きだ、というシンプルな「始まり」を思い出しました。



オンリーイベントは、本当にそのジャンルを好きな方たちが集まります。それはサークルに限らず、その場に来場される方すべてに言えることです。今日、お越しいただけた皆様、また話をすることが出来た皆様、ありがとうございます。



同人誌をひとつの媒介として、人と出会って、同じものを好きになって。



そのことが、素晴らしいと思えました。



たとえば、毎回ご挨拶してくださる方々がいます。次のコミティアでもきっと出会うでしょう。既刊を持っていて、「何を買ったっけ」と話してくださる方もいれば、新しく興味を持って既刊を買われていく方もいます。



今回は、久我の資料を創作の一部参考に使ったと言う方に出会えました。ありがとうございます。いつも「作ったものが、どういうふうに受け止められているのか?」を気にしていますが、その答えのひとつを見せていただけたこと、嬉しいです。



ブログを見ているとお話してくださった方も、ありがとうございます。ブログの方はあんまりメイド関係の情報を出し切れていませんが、何か参考になれば幸いです。



また、以前開店時ぐらい?に同人誌を通じてご縁のあった『ワンダーパーラー』の方に初めてお会いできましたし、日本メイド協会の方にもご挨拶いただけました。そういう点では、いろいろとあったイベントでした。



サークル参加されている方にもお会いできて、またその方々もコミティアに参加されるというふうに、同じジャンルを好みつつ、普段は少し異なるジャンルに身を置いている方ともお話できたのは、有意義でした。



何よりも感動したのはメイドの衣装の再現にこだわり、「プリント地の午前服→午後服」というコスプレを見せて下さったメイドさんにもお会い出来たことです。好きなことを好きと言えるそのエネルギーに圧倒されましたし、ディテールへのこだわり、概念としてのみ知っていた「プリント地のドレス」を目の前で見せていただけた事実に、素直に感動しました。



人間って、好きって、すごいなと。



自分自身、最近は同人活動の義務感やプレッシャーがありましたが、自分も元々はそういう気持ちを持っていました。「ただ好きなものを詳しく知りたい。多くの人に、魅力を伝えたい」との気持ちを、メイドを好きな多くの方々にお会いして、再確認しました。



自分も、そんな人間だったなぁと。



その方に限らず、同じように、同人誌を見て目を輝かせてくれたり、この場でしか話せないようなメイドや屋敷の話を出来て、オンリーイベントはとても大切だと思いました。参加サークル数が半減し、イベントの性質はどうなるのだろうと懸念した部分はありますが、何よりも「好きな人が集まる」、その部分はしっかりと担保されていて、今回の参加はサークルの立場として、次に繋がるものでした。



今までどおり同人活動にしっかり専念したいと思いますし、アマチュアはアマチュアらしく、自由で終わりが無い世界に身を置き、「好きが消えたら終わる」けれど「好きになる努力を怠らず」、物作りをしていきます。



驚いたのが、終了間際、イベント主催側の方がサークルを一つ一つ訪問し、「今回のイベントはどうでしたか?」と感想を聞いていたことです。これは並大抵のことでは出来ません。次に繋がれば、素晴らしいと思います。



総集編関係でスケジュールやらタスク管理が崩壊していましたが、ここで仕切りなおし、今日貰ったエネルギーを総集編完成に注ぎ込みます。会社の仕事の方もこの期間に限って一定の線を引き、総集編作成に尽力し、そこから先のことは終わってから考えることにします。



「メイドジャンルから撤退するの?」と言う質問もいただきましたが、総集編の後は「完結編」を出します。その後は、わかりません。クオリティの低いものを作ったり、作りたいものが無いのに居続けることに主眼を置き始めたら駄目だと思っていますが、少なくともあと1〜2年は今と同じ形で続いていると思います。



また、今英会話を習っていますが、これは将来、個人で英国にて屋敷やメイド関係で何かやりたいと思ってのことです。語学が出来れば出来ることが広がりますし、少なくともしたいことは語学さえあれば、出来ると考えています。なので、同人誌と違う形かもしれませんが、生涯を通じて、このフィールドにて何かをしているはずです。


か・メイド

今日はたまたま、『帝國メイド倶楽部』の後、引越しした友人の新居に遊びによりました。場所は亀戸。ひらがなにしてみると、「かめいど」、メイドの文字があります。『帝國メイド倶楽部』に参加し、その後、「かめいど」ですか。



どこの小学生かと言われようとも、今日はメイドの日です。



馬鹿話もいろいろしましたが、今もこうして続けられるのも、友人たちのおかげもあります。同人の話を自由に出来たり、客観的な意見をもらえたり、手伝ってもらえたり、彼らと一緒に続けられる時間があって、本を作り続けられています。


偶然の交錯

家に帰って、mixiでトピックスを立てた『MANOR HOUSE』に新しい方の書き込みがあるのを知りました。同好の士が増える書き込みがあって嬉しかったのですが、その真上にあった1年以上前の過去レスを見て、泣きそうになりました。



自分と、昨年亡くなられた同好の方とのやり取りがあったのです。



その方は別経由で『MANOR HOUSE』に関心を抱き、久我の存在を知り、「同人誌を通販しました」とレスを下さっていました。



淡い繋がりでしたが、今日のこの日にこうしたことが起こるのも、不思議なめぐり合わせです。



同じ時、同じ作品を愛した方が亡くなる



人はいろいろな繋がりの中で生きていて、どこで何が繋がるかはわかりません。今あるこの繋がりを大切に、過ごせていけるよう、進んでいきます。少なくとも、誰かの本棚にあって、その本について尋ねられたときに、恥じることなく、目を輝かせて、語っていただけるような同人誌を、作っていきたいです。



今日は、本当にありがとうございました。



今までどおりマイペースで、でもちょっとやる気を出して。自分の中で整理し切れなかった表紙やイラストの話も動かしていきます。



次回は2008/05/05、コミティア84です。



気がつけば、日付が変わっていました。もう明日です。