元気ですか?
元気です。
総集編制作を巡り、すべての外堀と内堀が埋まるイベントが目白押しでした。『帝國メイド倶楽部』で十分すぎる経験をしたと思いましたが、違った角度で、今回のコミティアでは久我の歴史に残るイベントがありました。
とはいえ、本日のコミティアは友人との待ち合わせに遅刻と言う失態で始まりました。いったいどうなるのかと先が思いやられましたが、なんというか、あまりの出来事の多さと密度の濃さに、翻弄されっぱなしの一日でした。
これだけの運というか、人の縁に恵まれたのは初めてです。
サークル参加の視点
最初は知人の方々にご挨拶し、後はスペースに張り付き、今日は接客に専念しました。
『ティアズマガジン』掲載によって、通常よりも多くの方にスペースに来ていただけたと思います。多くの方がほぼ一見さんだったと思うのですが、『ティアズマガジン』のレコメンド能力のおかげか、手に取った方の多くが買われていきました。その意味では新規開拓に繋がって、大変いい「新しい方との出会い」をいただけました。
また、前回やこれまでのコミティアで既刊を買われていた方のリピートもあり、感想をいただけたのは幸せな出来事でした。ご来訪いただけた皆様、ありがとうございます。
あと、今回、7巻が完売しました。「フットマンのすべてがわかる」というキャッチコピーを書いた効果があったのか、女性の方が買う率が異常に高かったです。内容はその通りですので、池袋の執事喫茶界隈の同人ショップに委託できないか、考えてみます。2006年夏の刊行ですが、時代が早すぎたようです。
伝え方は本当に大切で、今回のGWでは前回イベントの失敗を次に生かす、と言う形で、サークル参加の側としての経験を、いつもより多く積めたように思えます。
『ティアズマガジン』の効果についてですが、後学の為に書いておきます。これまで数を計ったことが無いですが、本日の来訪者は85名でした(購買は60名)。普段よりコミティアでは多いように思えましたが、事前にサークルチェックをされた方に効果があったものの、すべての方が見ているわけではないことを忘れていました。
カタログ掲載は絶対ではないと思います。通りかかった人をキャッチする為に、目立つ場所に「ティアズマガジン掲載」と立て看板なりを出すべきでした。今回は同人誌の表紙に掲載の件を目立つように貼りましたが、そもそも札が小さすぎたり、見なかったりと、ヒット率は悪かったように思えます。
現時点ではそこそこ手に取っていただければ読んでいただける可能性が高いので、あとは「どのように読んでいただける工夫をするか」になると思います。その点では、今回買われた方が再来訪する可能性がある次回、総集編を落とすことは許されません。
はい、外堀が埋まりました。
出会いの奇跡の連鎖
今日は様々な出会いが幾つもありました。
こちらもネットで偶然知り合いました尊敬する方にイラストとテキストをお願いしており、本日ご来訪いただきました。しかし、その直後、その方の知り合いの別の方が、通りがかりました。その方は久我も知っている、数年前に一度だけご挨拶した方で、久我にとっては大先輩です。偶然が生み出した奇跡のような出会いの結果は、同人誌総集編にて、実現したら公開します。
もうひとつの奇跡は、『ティアズマガジン』に掲載されたおかげで、大学でお世話になったサークルの先輩が久我を見つけ、来て下さったことです。元々、先輩とは2003年ぐらいに冬コミへサークル参加するとき、偶然、「途中の駅で乗り合わせ」ました。先輩もサークル参加していたのです。
その後、しばらくお会いすることが無かったのですが、この前の『帝國メイド倶楽部』で、「同人会場は狭いよね」「ここで会える人多いよね」「そういえば、先輩とは五年前に〜」と、友人と話していた二日後の今日、五年ぶりぐらいに先輩に再会しました。
『ティアズマガジン』のおかげで、先輩にお会いすることが出来、また近況を伺い、こちらの近況も伝えることが出来ました。
その後、荷物を宅急便で搬出していた際、『帝國メイド倶楽部』にて新刊をお買い上げいただいたサークル様のスペースをたまたま見つけ、ふと見ると、そこに友人もいました。慌ててご挨拶しましたが、これもどんな偶然なのだろうと、驚きました。
はい、内堀が埋まりました。
偶然の連鎖の集大成
前回コミティアでお隣でしたサークルで、北欧神話で活動されているkanna様と、今回もお近くでした。前回は北欧神話の話でいろいろと教わりつつ、ハウスキーパーの話でも盛り上がりました。kanna様のご友人に歴史考証をされている方がいるとうかがっていたので、どこかで同じ歴史系としてお話したいと思っていましたが、コミティアの後に友人ともども打ち上げに誘っていただけました。
そこでお会いした方々が歴史に詳しく、未知の領域の話には、学ぶことばかりでした。この方たちに出会わなければ知ることが無かった知識ばかりで、知的好奇心がこれほどの短時間で満たされたことは、あまり無いでしょう。
実は、その方たちとお知り合いの方の同人誌を、久我は過去に買っていました。(デジタル・クワルナフ:しかも最新の記事は久我と同じく、『COMICS DRAWINGコミックス・ドロウイング』2008年No.02』への言及。なんか怖いぐらいに繋がってます)
久我が歴史系同人のクオリティの高さに感嘆し、この世界に足を踏み入れるきっかけのひとつにもなっている本の一冊です。「同人誌って、ここまで出来るんだ」と。
もう八年以上前のことです。久我は過去に歴史系で申し込み、何度も落選して創作少年・メイドジャンルに切り替えましたが、もし受かっていたら、その時にお会いしていたかもしれません。
切り離された世界が、繋がっていく感覚が、なんとも言えません。
歴史の専門家の方が多く、質問や視点があまりにも面白く、すべてをご紹介できませんが、例えば馬が好きな方からは「二頭立て馬車や四頭立て馬車で、御者はどのように馬をコントロールしたのか?」「御者の身分はどんなものだったのか?」などの質問や、「ひづめをつけた馬は雪道を走ると雪が足について、滑るようになる」という知識も教わりました。
メイドの話に限らず、非常に幅広く歴史の話をする時間自体が非常に楽しかったのですが(北ユーラシア)、そこで出会いました絵師の方から見せていただいた切り絵の完成度・抽象性の具現化力があまりにも卓越していて、同人誌総集編にご参加いただけないかと、その場でお願いしました。
今日は本当にすごい出会いばかりでした。好きを明確に持っていて、その事に愛と自信を持っている方たちと話すのは、とてつもないプラスのエネルギーを貰います。
あっというまの四時間でした。
本当の原点回帰
総集編を出せない理由は、すべて消えました。「自分がどうして同人誌を始めたか」「メイドが好きというただそれだけのこと」を『帝國メイド倶楽部』で思い出したとすれば、本当の意味での「原点回帰」、「歴史系同人誌に興味を持った原点」と「メイド資料系でやっていこうと思った原点」に、コミティア84で向かい合いました。
怖すぎるぐらいに、人との繋がりの中に生きています。明らかに何か、いいモノが憑いています。人は、人と、こんなに偶然出会い、また繋がっているものでしょうか?
これで、内堀・外堀のほかに、城も埋まりました。
あとは、書くだけです。最高の同人誌を作る準備は出来ました。環境も整いました。『MAID HACKS』は三週間で出来ました。これから壊れないように、ひたすら作業に集中します。ブログの内容は多分、同人誌進捗がほとんどを占めていくと思います。
夏に総集編を持っていきますので、会場にて、お会いしましょう。