ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

ほぼ完成しました

原稿を書き終えていないところが無くなりました。細部の調整だけで、入稿できる状態になりました。去年から長い間ずっと作業をしていて、特にこの四ヶ月間は必死の気持ちで集中してきました。



気づけば572ページと、過去最大記録を三倍も上回るページ数になりました。まだ感慨も無く、実感も無く、これが終わった後の生活を想像できませんが、八年間の総決算はこんなにもあっけない最後なのかと思うと、不思議な気分です。



本当はあっけないはずが、ありません。



多くの人を巻き込み、支えられて、八年を費やし、ようやく辿り着いたこの視界。これだけひとつの趣味に、ひとつの方向で努力したことはありません。



入稿して、支払いをして、初めて実感が湧くのでしょうね。



自分にとっては、「娘」のような存在です。だからきっと、本になった瞬間、そして本を買っていただいた瞬間に去来する心情は、生涯の中で最も大きなものとなる予感があります。



読者の方にとって、生涯の一冊になることを願って。