572ページ分のファイルを印刷所へ入稿しました。印刷所のチェックが行われ次第、印刷金額が確定し、入金を済ませたら完全終了です。
昨日も書きましたが、制作時間がかつて無いほど長すぎた為に、感覚が麻痺しています。ゴールした後は適切にランニングしておかないと、骨折りそうです。何かこう、日常に戻れません。
同人誌進捗で日記を検索すると、過去はそこそこテンションが高いです。
完璧さを求めて〜コック完了(2008/06/28)
もう二度と書くことが無いかもしれないランドリーメイド(2008/06/08)
扱うのはヴィクトリア朝というより英国メイド(2008/06/07)
同人活動がくれたもの(2008/05/10)
今の同人活動は演奏会の準備に似ているかもしれない(2008/01/14)
十年は読めるものを作れた自負はありますし、それに値するものを仕上げたはずなのですが、段々とページ数も普通に思え、「572ページか」と当たり前に受け止めてしまい、異常が常態化していくというのでしょうか。
過去、泣くほど辛い気持ちで原稿作ったことありますが、それとは違っています。今回はしっかりと、仕上げにまで到達できました。時間管理もぎりぎりとはいえ出来、参加していただいた方全員から、原稿も拝領できました。
過去のテンションを見ていても、同じ自分だとは、なぜか思えません。夏バテですかね。ここまで長時間、真剣に時間を費やした物を完成させた経験が無いからでしょうか?
その上で、もう「次に何を作るか」を考えているからでしょうか?
本を入稿して作っただけでは駄目で、きちんと読者の方々へ「嫁がせる」儀式をしないと、本として命を得たとはいえないんでしょうね。形を得る瞬間、命を得る瞬間、そこに過剰な期待をしているかもしれないと思いつつ。
不思議な心境です。
「新刊ありますか?」
「ありますよ!」
こう言える風景を思い描くと、元気が出てきました。
とりあえず、中断していた英会話を再開しつつ、コミケに向けた諸々の準備をし始めようと思います。今日、コミケカタログも買いました。
新刊の告知ページは準備中で、今週中にゲストを含めた情報を公開します。
ご期待下さい。
余談ではありますが、今回、もうひとつ目標があります。
数年以上前に久我の同人誌を買っていただいた方々には、今回、足をお運びいただければと思っています。同窓会とは言い過ぎかもしれませんが、「まだやっていること」「進化していること」を、会場で感じていただければ、と。
一度でもこのジャンルが好きだった方に、もう一度、届けたい本です。