ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

英国メイド

冬コミ新刊『名探偵ポワロ』が出会った「働く人たち」ガイド 上巻

26冊目の本です。冬コミ(コミケ93)の新刊はNHKで放送された、デビッド・スーシェ主演のドラマ『名探偵ポワロ』の同人誌になります。内容はドラマ全70話から、各話に登場する働く人たちとして、「家事使用人」(メイド、執事、庭師など)をリスト化して、個…

『シャーリー』2巻・11年ぶりの新刊発売と、そこから思う自分のメイド研究活動

シャーリー 2巻 (ビームコミックス)作者: 森薫出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2014/09/13メディア: コミックこの商品を含むブログ (46件) を見る 『シャーリー』2巻が発売となりました。私は『シャーリー』2巻発売記念原画展 in シャッ…

シャッツキステの『シャーリー』2巻発売記念・森薫先生原画展に資料展示協力

ということで、お声がけ頂き、『シャーリー』2巻発売記念・森薫先生原画展イベントに協力することと相成りました。 秋葉原カルチャーカフェ「 シャッツキステ 」イベント一覧 : 2014/9/3(WED)?21(SUN)『シャーリー』2巻発売記念 森薫 原画展 URL2014-08…

森薫さんの『シャーリー』新作が『ハルタ』2014-MAYに掲載 メイドの神様が再降臨

asin: 4047296562:detail ということで、早速購入してきました。感想はTwitterでのつぶやきからです。 今日は『シャーリー』の最新作も入手。森薫さんのメイド神ぶりを再確認し、あの揺るぎなさを見習いたいです。そして靴を磨くシャーリーの姿を見て最初は…

『ダウントン・アビー』第一話放送の感想諸々とおすすめのコスチュームドラマ等

放送当日、寝過ごして、1時間経過後の視聴でした…… 放送中 寝過ごして、ダウントン・アビーを途中から見る。しかし、このシーンからですか。2014-05-12 00:02:29 via web 下僕と従者の日本語は区別がつきにくいので、フットマン(下級使用人)と、ヴァレット…

『ダウントン・アビー』、NHK総合で5/11より午後11時から放送

2010年に紹介した『Downton Abbey』(ダウントン・アビー)は「屋敷と使用人」の史上最高レベルの映像作品(2010/12/02)が、いよいよNHK地上波で放送です。 NHK公式サイト ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館 だいたいの方向性や紹介は以前のブログに書…

『月夜のサアカス』の閉店と、家事使用人・ヴィクトリア朝蔵書公開終了のお知らせ(1年後の公開にて……)

※このテキストは2013年6月に書きましたが、公開したのは1年を経た今となります。 2013年05月末で秋葉原のメイド喫茶となる『月夜のサアカス』が、店主はるきさんの療養のため、閉店いたしました。それに伴い、私が2012年04月より2012年04月より秋葉原のカフ…

秋葉原のカフェ『月夜のサアカス』での蔵書公開とタイトル一覧(169+2種)

2012/04/01より、秋葉原のカフェ『月夜のサアカス』の本棚をお借りして、私の蔵書の一部を公開します。『月夜のサアカス』はコンセプト系のカフェで自分も利用者として使っていて、居心地のいいお店です。 月夜のサアカス:公式サイト 公開の背景としては、2…

2012年04月より秋葉原のカフェ『月夜のサアカス』で蔵書を一部公開

2011年の年末ぐらいにTwitter上で「自分の本棚を公開できる場所が欲しいなぁ」とつぶやきました。これまでに何度もその呟きをしていたのですが、たまたま私が好きで利用しているカフェ『月夜のサアカス』のはるきさんから、「本棚の企画、どうでしょうか?」…

メイド研究本・2011年11〜12月で続けて刊行

仕事が本格的に忙しくなる雰囲気で(来年のアクション整理)、かつ同人誌の原稿書きという状況の中、マインド的にキャッチアップできていませんが、つい先日は『執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ』が刊行され、来月には村上リコさ…

『英国メイドがいた時代』DLSiteでも公開開始

ということで、パブーでの公開に続き、DLSiteでも『英国メイドがいた時代』を公開しました。 http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ085377.html 電子書籍版の補足は、『英国メイドがいた時代』をパブーで公開中で行っています。 『英国メイドの世…

イメージの中のメイド/メイドが「いて」「いない」現代日本の風景

目次 ・メイドイメージの広がり ・日本のメイドイメージと、「英国メイド本」の相次ぐ刊行 ・『執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ』 ・終わりに:メイドイメージを「消費」する時代への興味 ※執事ブームがピークに思えるのですが、…

『英国メイドがいた時代』をアキバBlog様にてご紹介いただく

メイド同人誌 英国メイドがいた時代 「家事使用人の繁栄から衰退までを解説」(2011/08/20)と、アキバBlog様でご紹介いただきました。 ありがとうございます! 今のところ、「とらのあな」「COMIC ZIN」での委託をしており、店舗ではまだ買えると思いますが、…

現代英国の格差を照らし、現代日本の労働環境も相対化する『英国メイドがいた時代』

Twitter上で、【karoshi 過労死の国・日本(3)繰り返される悲劇】先進国なのに…24時間働かせても合法+(1/2ページ) - MSN産経ニュースという記事を知りました。 偶然ですが、『英国メイドがいた時代』の中で、日本の36協定・ILOの話に触れてい…

イギリスで屋敷・メイド研究本や関連書籍の刊行ラッシュ、『ダウントン・アビー』効果か

注記 『ダウントン・アビー』の紹介を読みたい方は、下記リンクをご覧ください。 『Downton Abbey』(ダウントン・アビー)は「屋敷と使用人」の史上最高レベルの映像作品(2010/12/02) 『ダウントン・アビー』を見る前に読んでおきたいカントリーハウスと職…

第一次世界大戦後の英国メイド事情は非常に複雑

朝にいろいろと考えをまとめたので、書き出しておきます。 第一次大戦に従軍した男性が不在となった職業へ女性の就業が進み、メイドの世界崩壊に繋がる転機としての第一次大戦。しかし、単純に労働者人口だけを見ると、実は第二次大戦直前には第一次大戦以上…