朝にいろいろと考えをまとめたので、書き出しておきます。
その辺りが数字上目立って見える景色と、現実にあったとされる景色に違いが出てくる。特に大きいのが、日勤の増加。住込みだったメイドを経済的に抱えられなくなっていく雇用主と、他の労働者より労働条件が悪い住込みからの脱却を願うメイド。 #maid_uk
2011-06-18 07:45:46 via web
しかし、元々、メイドの仕事は「周辺に仕事がない地域」から働きに出される要因が強かった。地方から都市への「移民」という話が近代には見られていたものの、経済発展が都市化を進め、地方の農業労働人口を減少させ、伝統的な供給源を弱める。 #maid_uk
2011-06-18 07:47:32 via web
では、どこから来たかといえば、第一次大戦後に復員した男性に職を戻さなければならなくなった人々や、深刻な不況に見舞われた地域。さらに、「通いが増える」=「職場の近くに住んでいる」ことを意味す。都市化の中で見られる、郊外化・集合都市との関連性も。 #maid_uk
2011-06-18 07:51:25 via web
また、供給源の衰退には生活水準の向上や、過去の時代に比べての少子化なども考えられるので、そのあたりの資料を精査しているところ。1930年代、全体ではわずかだけど、経済的に苦しいドイツやオーストリアからの移民流入もあった。 #maid_uk
2011-06-18 07:55:11 via web
こうした供給減の話だけではなく、雇用主階級も高額化する税金(相続税の累進課税化+政府機関・社会福祉向上に伴う財政巨大化)の負担のため、経済力にダメージを受けている、というような話を。 #maid_uk
2011-06-18 07:59:23 via web
こうした供給減の話だけではなく、雇用主階級も高額化する税金(相続税の累進課税化+政府機関・社会福祉向上に伴う財政巨大化)の負担のため、経済力にダメージを受けている、というような話を。 #maid_uk
2011-06-18 07:59:23 via web
この辺り、もっと他にもあるのだけど、糸をほどくように整理して、「結果」に対して、「これだけの要因が、こうしたことから考えられる」と論理を構築する感じになる。で、だいたい英国が経験した構造と、アメリカに代表される旧植民地国の事情を考察すると、現代にも繋げられる。 #maid_uk
2011-06-18 08:01:56 via web
という話を、『英国メイドの世界』の最終章で書く予定だったのですが、章が膨らみすぎるのと、描いてきた世界への余韻が無くなる(映画のエンディングロールで別の映画が始まる)ようにしか、その当時は書けなかったのでお蔵入りとなりました。 #maid_uk
2011-06-18 08:04:33 via web
【訂正】結果として、ちょうどそのテキストを書いていたのが去年7月。そこから、圧倒的に資料が増え、考える時間も確保して、なんとか考察も広がったので、今時点でできる最大限のものは作れそうです。 #maid_uk
2011-06-18 08:07:22 via web
そこから現代のグローバリゼーションにどう繋げていくか、現代日本を生きる視点のひとつとしていくには、というところは、1か月後になんとか上手い形になっているといいなぁと思います。 #maid_uk
2011-06-18 08:08:57 via web
専門領域を深めるほど、それ以外の領域については人に頼りたくなる心境。でも、あんまり自分の領域に集中しすぎると相対化できなくなるので、難しい。
2011-06-18 08:14:04 via web
まぁ、これだけの大きなテーマが頭を占めて適切にアウトプットできていない状況は心理的にも不健全で、新しいことを進めるためにも、この宿題を終えなければならないのです。それでようやく、自分の中での『英国メイドの世界』の区切りとできます。
2011-06-18 08:17:22 via web
19世紀末の英国王室シェフの話が、50年間貴族に仕えた執事の話が、たまらなく読みたいのです。もっとメイドの手記も、探し尽くしたいのです。というところで、離脱。また今日も相当書いたなぁ。
2011-06-18 08:19:13 via web