ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『英国メイドの世界』の出版予定は11月で現在調整中

最近、この辺りの更新をできていませんでしたが、しっかりと進んでいます。プロフィール、図やデザイン、まえがき、あとがき、写真のキャプション等、非常に細かいところの詰めが入っていて、実際の原稿を書く作業はほとんど終わっています。 今のところ、10…

田中亮三先生の訃報に接して

日本における英国カントリーハウス研究の第一人者として知られる田中亮三先生(慶応大学名誉教授)が、今年の07月29日にご逝去されたと本日知りました。 訃報:田中 亮三 法学部名誉教授 田中先生の刊行された『英国貴族の城館』『英国貴族の邸宅』『イギリ…

メイド・執事、使用人の規律・訓練、フーコー的観点

メイドや執事といった使用人の歴史を学んでいて、以前から疑問に思っていたことがあります。ヴィクトリア朝に見られる、上級使用人と下級使用人の間に存在する厳しさ、「規律」と、分業制度に見られる細かな役割分担はいつ始まり、どこから来たのか、という…

星海社・『最前線』プレオープン

『最前線』 まずは、星の海への船出としては、ブリュンヒルトの出航か。赤と白は、バルバロッサとブリュンヒルトでしょうか。 赤字に白抜きだったので気づきませんでしたが、「赤と白」の組み合わせになじみがあるのはなんだろうとよく考えていたら、日の丸…

メイドブーム関連はひとまずここまでに

いろいろとメイドブーム関係を調べるうちに、「あまり詳しく無い領域」に足を踏み入れてしまいました。元々、「あまり詳しく無い方によって語られることへの釈然としない気持ち」があったことで書き始めましたが、自分が同じことをしつつある、というオチで…

ITV制作の『Downton Abbey』の雰囲気が素敵過ぎる

以前、今年は自分にとって大豊作の予感(2010/05/31)と題していくつか英国で放映予定のドラマをご紹介しました。最近、ファンサイト?で予告編の紹介がされていました。 http://www.downtonabbey.com/2010/09/12/downton-abbey-trailer/ 舞台はエドワード朝、…

メイドブーム関係の言及をしている理由

最近、メイドブーム関係の発言を続けています。 メイドブームの終焉は「衰退」か、「定着」か 補足・メイドブームの断続性と連続性を考える 元々、私はなるべくメイドを巡る言説から距離を置いてきましたし、自分の研究内容に関連しないことは黙っていたつも…

補足・メイドブームの断続性と連続性を考える

目次 はじめに 初期のメイドブーム:成人向け 「屋敷を飛び出したメイド」補足 「メイド服」となることでの広がり 女性が楽しむメイド 『エマ』とヴィクトリア朝 少女マンガ・「世界名作劇場的なるもの」の親和性 終わりに:メイドブーム関連の言説 補足:ブ…

都の表現規制(非実在青少年)、9月審議は延期、12月再提出

この前のコミティア93参加時、同人版の『英国メイドの世界』で巻頭カラーイラストを描いて下さった神奈江淳さんとお会いしました。神奈江さんは東京都の条例(表現規制)が9月に再審議される件の推移を、今後も見守ることを伝えるポスターのイラストを描かれ…

コミティア93・参加終了

先日の2010/08/29(日)、コミティア93に参加してきました。スペースまでご訪問いただきました皆様、誠にありがとうございます。 2週間前のコミケでは西館の配置でしたが、今回のコミティアも西館だったので夏コミの再現のようでしたが、コミケと違ってエア…