ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

DVD『MANOR HOUSE』

いまだ、『MANOR HOUSE』の余韻に浸っています。



今日はこのDVDに出会った経緯から、いろいろと話を膨らませます。



そもそもこのDVDを知ったのは、このDVDのガイド本です。古い日記では「タイトルに惹かれて本を買った」と書きましたが、実際は別名の本で『The Edwardian Country House』でした。



それを買おうとしたところ、Amazonでは『MANOR HOUSE』というタイトルに改題されており、版としてはそちらの方が新しかったので、それに決めました。しかし、このタイトルが変わっていたのは、実はイギリス版とアメリカ版の違いだったのです。



この本を買って、さっと眺めていると、やけに写真が綺麗なことに気づきました。わざわざ本の為に撮影したとは思えない品質・状況設定です。よくよく読むと、この本は「テレビ番組」のガイド本だったのです。そこで元になった映像を見ようと、DVDを探して、購入にいたりました。



では、なぜ名前が違ったのでしょうか?



当初、これはイギリスのテレビ局で『The Edwardian Country House』という名前で制作されています。海を渡ってアメリカに着いた時に『MANOR HOUSE』に改題されました。映像を見ていて時々、ナレーションの人の金額表現の単位が「セント」になるので、「イギリスなのに?」と思いましたが、それは『MANOR HOUSE』がアメリカ向けだからです。



・本家:Channel4の公式サイト

http://www.channel4.com/history/microsites/C/countryhouse/



そうなると、「本国・イギリス版」とナレーションが異なるのでしょうか? そして、使われている映像もDVD制作をしたPBS版と、イギリス・Channnel4版とでは違うのでしょうか? 興味があります。番組そのものには収録されなかった映像特典のDiaryを見る限り、まだ人間関係でいろいろとありそうなんですが。



さて、この映像を初めて見たとき、かつてNHK教育で放送された、ヴィクトリア朝中流家庭の暮らしを再現する番組(原題:『The 1900 House』)を思い出しました。(この番組のDVD、売っていたんですね)



そして、その連想は間違っていませんでした。制作したのは、まったく同じ局だったからです。



さらにこの『The 1900 House』と同系列で、『The 1940's House』という番組もあるようです。そうした番組の「経験」から、今回の『The Edwardian Country House』が生まれました。



もうひとつ、お得な情報として、この『MANOR HOUSE』での料理関連映像から構成される(未確認です)別のDVD『Treats From The Edwardian Country House』も出ています。こちらも、近日中に入手するつもりです。



おまけに、これが舞台となっている屋敷のホームページです。

http://www.manderston.co.uk/