ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『Inside the Victorian Home』

衝動買いが微妙に続いていきますが、今回入手したのは『Inside the Victorian Home』(ISBN:0393052095)です。ヴィクトリア朝の家の中を書いてあるんだぁ、副題にDomestic Lifeとかあるので面白そうだなぁと買いました。



本のあらすじというか紹介文を読むと、「この時代で我々が知っている多くはイメージ、小説や映画のものばかりだが、実際はどうだったのか?」「上流とか限られた人たちの生活ではなく」と書いてあって、非常にまっとうなように思えるのですが、本のINDEXを読んで、笑いました。



内容は「なんでかなぁ」というぐらい、またしても「マニアック」です。マニアックを引き寄せるオーラが出ているのかもしれません、実際。




1.The Bedroom

2.The Nursery

3.The Kitchen

4.The Scullery

5.The Drawing Room

6.The Parlor

7.The Dining Room

8.The Morning Room

9.The Bathroom and the Lavatory

10.The Sickroom

11.The Street



これで終わりです。妥協無きまでに、ヴィクトリア朝の住居の部屋を扱います。建物とか、カントリーハウスというくくりではなく、「部屋」です。もうなんというのか、こういうのは大好きです。



キッチンとスカラリーが独立しているので、その辺りは使用人の資料も多そうですね。Parlorもパーラーメイドの資料が少ない現状、面白そうです。しかし何よりも役立ちそうなのは、巻頭の「資料・人物辞典」です。この本に登場する手記や作家の資料を、その著者の経歴を短めに書いてあるので、リファレンスとしてはよいです。



分厚いものの、文字は大きく、暇なときにでも流し読みします。