ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

トマス・ハーディの話

仕事が忙しくて制作活動は週末だけになっていますが、そろそろかなりキツイスケジュールにしないといけません。いざ原稿を作ろうと思ったら、台紙が足りなかったり、必要な物が欠けていたりと、買出しの必要も出てきました。そんななか、『ハーディ短編集』の岩波版は読み終わりましたが、あまり翻訳者の人の感性が良くないです。不必要な挿絵、明らかに作品イメージを損ねる挿絵は、正直なところ、どうかと。短編の面白さとしては、「The Son's Veto」の掲載されている新潮版の方がオススメできます。



ところで、岩波からは『緑の木陰』というハーディの本も出ていますが、これが非常に腹立たしいことに、「昔の読みにくいフォントのまま」の再版で、手抜きこの上なく、だから売れないのだと腹が立つ内容で、買っていません。どうせならば『日陰者ジュード』の再版もしてほしいなぁと思います。その点、今回の短編集の翻訳をした人は意識されていたようですが。



『ハーディ短編集』のあとがきに、かつてNHKでハーディの短編の映画が放映されたと記述がありました。見てみたいので、AMAZONで検索してみるつもりです。また、最近は『制服学部メイドさん学科』さんで紹介されていた、1970年代の絶版資料を購読するのに成功しました(はずです)。まだ届いていませんが、届いたらご紹介しようと思います。



オーウェル評論集』も読み始め、久しぶりに週3冊は読みそうな勢いです。すべてが現代作家の本ではないのですが……



そして、タイトルです。すっかり告知を忘れていましたが、コミティアは委託参加申し込み中です。3巻は夏コミで無くなるつもりなので、1・2巻と、外伝1巻、あとは新刊の外伝2巻を委託しようかと思っています。直接参加したかったのですが、コミケとの連投やコミティア用の新刊を作る余力がないので、あきらめました。



そんなこんなで、制作に集中するため、しばらく(といっても土日)はネットに繋ぎません。ハリーも見たい、スチーム・ボーイも見たい、友人にオススメされた『英雄伝説6』で遊びたい、しかしすべて入稿が終わるまで我慢します。今回は初めてカラー表紙にするので、トラブルが続きそうです。