ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

アニメ『名探偵ポワロとマープル』のポワロの時代の生活史は?

名探偵ポワロとマープル』で時代考証をしているのは誰なのか、興味がありました。木村尚三郎さんという有名な東大名誉教授の人らしいのですが、AMAZONを見る限り、イギリスを専門にしているような著書が見当たりません。自分自身は『ポワロ』の時代に関しての生活資料・文献を探していて、ほとんど見つけられなかっただけに、この人の著作にあの時代の本があれば読んでみたいのです。フランス系では書いているようですが、自分がこれまで入手してきた本に名前が無いので、どんな人なのか、興味があります。ヴィクトリア朝より後の時代の生活史を描いている和書は少ないので、調べようが無い、だから調べている人の本が読みたいというのが、今の心境です。



それに、なんというのか、「ハウス名作」的な街の雰囲気を感じられないので、きちんと当時の雰囲気を調べているのかと、疑問に思った次第です。主題歌が山下達郎というのも、作品の雰囲気にマッチしていません。(少女の心理・成長という点ではあっているのでしょうが)



結局、原作のキャラクターに依存していて、主人公のメイベルも「そこにいるだけ」、存在価値が無いというのも弱さです。これは後半でのメイベルの成長を描くための演出かもしれません。いずれにせよ、「アニメ化=多くの人に関心を持ってもらう=若いヒロインが必要」なんでしょうね。本格モノが見たい人には原作やドラマ版があるわけで、アニメ版がドラマ版と同じ作りをしてもしょうがないのですし……ただ、純粋に作品として面白いかとの問いかけに応えられるクオリティになっていないのが残念です。



もうひとり、「衣装資料提供」の横田尚美さんは、文化服飾学院の講師だそうです。



今日の中身について書いていませんね……面白くなるのを期待しつつ、なまぬるく見ていきます。