ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

読書三昧

折角なので、久しぶりに読書をしています。見つける度に買ってはいるものの消化しきれず、未読本が20冊近くなってしまっています。今回は「原点回帰」の意味を込めて、『RISE AND FALL OF THE VICTORIAN SERVANT』『NOT IN FRONT OF SERVANTS』の読み直し、新しく入手した『Below Stairs』などの、「一般的な使用人そのものを扱った『総合書』」で、復習をしています。結構、忘れていることや、読んでいた当時に必要ではなかったので読み捨てた知識も多いです。



最近は観光ガイドにも目を向け、屋敷関係の資料を漁っています。



『BLUE GUIDE Country Houses of England』(BLACK NORTON

『THE NATIONAL TRUST HISTORIC HOUSES HANDEBOOK』(THE NATIONAL TRUST)

『HUDSON'S Historic Houses & Gardens』(GLOBE PEQIPT:これは教えていただきました)



ところが、こうした屋敷の「内装」の撮影はほとんど禁止されています。日本でカントリーハウスの写真集を出している方の本の中で、「写真展を開催したとき、『よくここまで写させてくれましたね』とコメントされた方がいた」とありましたが、それはそういう理由だったんですね。言われてみると、数多くの英書の写真は「屋敷のコピーライト入り」(屋敷側が提供する写真?)でした。屋敷、行きたいですね。



他に『地上楽園バース』(岩波書店・小林彰夫)を読み終えました。このバース、世界遺産でした。『週刊世界遺産』の創刊号か何かでイギリスの本(ウェストミンスター大聖堂?)を買った記憶があったのですが、イギリスの続刊が出るのを待っているうちに、チェックするのを忘れていて、久々に書店を見ると、『ブレナム・パレス』(ヴァンブラ設計)、『バースの街並み』、『ストーンヘンジ』が出ていました。ブレナム・パレスは屋敷の見取り図が出ていましたが、当然のように「Downstairs」は出ていませんでした。残念です。