去年ぐらいに書店やいろいろなところで大きく取り上げられ、コミティアでも原画展があったり、今年にアニメ化していましたが、特に興味も無く、通り過ぎていました。
たまたま会社から帰ってきた午前様の今週のある日、すぐ風呂に入った後、ぼけっとテレビを見ていると、アニメが放送していました。
オープニングをなんとなく見た後のCMのワンフレーズ、「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」を聞いて、誰もがもしかしたら見ているかもしれない、でもそれを言葉に出来ない、言葉として形にしてしまう・絵として描いてしまうそのセンスに、久しぶりに「持っていかれ」ました。気づいたら原作コミックスと、DVDを購入していました。
まいってしまいます。
好きになる作品の多くは、作品すべてを熱狂的に好きというわけではありません。「こんな描写できるんだ」「このヒロインの台詞すごい」「この構図で物が見えるなんて、ありえない」、そういう自分ではない他人の見える世界の、その美しさがひとつでもあればいい、驚かせて欲しいと思っています。
たまたま深夜にアニメを見て原作を買ったように、『エマ』のアニメも、初めて見る人にとっては同じようなものだったのかもしれませんね。
そしてあらためてCMはセンスだと思いました。原作の魅力を、感覚を見事に伝えたのではないでしょうか。