ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

同人活動がくれたもの

現在の境遇は、自分でコーディングを90%ぐらいしないといけないプログラマでありつつ、それ以外の要素に関してもプロジェクト全体の進捗状況を見守らなければならないプロジェクトマネージャ的な環境なのかと、ふと、思いました。



デスマーチです。



そんなことはさておき、今日は表紙と若干のマップ類をお願いする方に正確なイメージを伝える為に、資料を諸々準備していました。開発職にあるのでユーザのイメージをどのようにシステムに落とし込むかは永遠の課題ですが、いざ自分が依頼側になると曖昧さを残したり、未練が残ってアレもコレもになりがちですね。



相手がプロの方なので、その辺は流れに任せつつ、自分の仕事に使えそうなところは盗んでこようと思います。ある意味、普通の仕事をしていたら会えない方々に出会えるのは、幸せなことだと思うのです。例えば、プロの原画の方、マンガを描かれる方。デザインの方、シナリオライターの方、歴史を学ばれる方々。今の仕事だけならば、すれ違わないでしょう。



もちろん、同じ趣味の仲間であれば、数多くの職業や専門性を持った人たちがいます。しかし、同人で繋がる方がに関して言えば、表現の手段や方法論で、自分なりの世界を持っている方がほとんどです。そうした世界を垣間見るのは、得がたい体験かもしれません。



それにしても、この短期間で出会った方々はみな、「自分が好きなもの」を持っています。それを人に語ることが出来る、その楽しさを人に伝える力も愛も持っている。それが、自分に莫大なエネルギーを与え、魂のキャパシティを超えて、なかなか日常に意識を戻せない原因なのでしょう。



普段の暮らしで、ここまで「好き」を持っている人には出会いません。会社を見渡しても、尊敬できる先輩は数少なく、自分もきっと、仕事の上ではそんなにエネルギッシュではないでしょう。話していて楽しい、尊敬する先輩は会社への愚痴ではなく、「夢」(一緒に実現したいサービス)を語ります。だから、楽しいのでしょう。



ネットでエネルギーを持つ方に出会うこともありますが、やっぱりリアルの出会いはすごいです。瞳の輝き、声の響き、身体中から伝わる好きなものへ、気持ち。



自分の好きなことにプライドを持って生きている人は、輝いています。



最近聞いているスティーブ・ジョブズの「好きなものを見つけろ! 安住するな、見つかるまで探し続けろ!」と言う言葉がぐっと来ます。しかし同時に、「好きなものを、好きでい続ける努力」も必要だと思います。時間をしっかり作り、様々なものへ関連させていく、そうした努力が無ければ、好きでも続かないでしょう。



幸いにも、同人活動において、久我は読者や同好の士の方々に出会えました。このGWは、そうした人の繋がりや縁を、強く感じた時間でした。



今はまだ「自分のやりたいことの為に、人の協力を求める」レベルです。いつか近い将来には、「その人と一緒で無ければ出来ない価値」を作り上げたいと思います。久我は基本的に個人プレイヤーなので、人に頼むが下手ですし、自分で何でもやろうとする傾向があります。しかし、仲間がいなければ絶対に成立しない価値を、作ってみたいです。



まだそれが何かわかりませんが、想像しているのは「演奏会」みたいなものです。個々の楽器だけで成立しえる場合もありますが、多様な種類の楽器による重層的な音で、何かひとつの価値を作り上げてみたい、です。