ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

扱うのはヴィクトリア朝というより英国メイド(16:50)

3巻に関係する「家政系メイド」については、現在の構成を当て込む作業はほぼ終了しました。資料がしっかりしているものは書き直しがあんまり無いです。



主にPamela Sambrook女史の輝くような資料を基にしているかいないかの相違ですが、やっぱり過去の自分はこれを伝えたくて仕方が無く、書いていて楽しかったんだろうなぁと思います。



チェインバーメイドを過去は切り出していましたが、ちょっと単独で扱うには弱いので、結局、ハウスメイドの中に戻すことにしました。18世紀にはきちんと実在したメイドですが、19世紀ではマイナーすぎますし、資料がほとんどありません。



ただ、ハウスメイドそのものが資料が少ないです。手記を書いたメイドの本が幾つかありますが、キッチン2人、侍女1人、ぐらいなのです。むしろ手記を書かないまでも、『MAID HACKS』で題材にしたように、Oral History(インタビューを受けてエピソードを語る形式)の資料に多い感じですね。



とはいえ、そもそも的に「資料が残っている=実は20世紀以降のメイド」がほとんどなのですが……その点では、「ヴィクトリア朝の暮らし」と言うタイトルですが、「ヴィクトリア朝のメイドのみ」を扱っているのではなく、「英国メイド全般」(18〜20世紀半ば)を扱っているのが、正しい位置づけになります。



では料理系に入ります。



その前にストレッチやって身体をメンテしないと……