『英国メイドの世界』の委託は次回で年内分を終了します。
今回も『英国メイドの世界』の委託が2日程度で無くなりました。もう一度委託を行いますが、コミティアで頒布する分を確保する為、年内はそれ以上の委託を行わないつもりです。過去最大部数という覚悟で刷った在庫が、尽きかけています。
再版するには勇気が要りますが、その決意はまだ出来ていません。
コミティアでの動き次第になりますが、少なくとも自分にとってイベントが最優先になりますし、同人誌は元々、「手にとって読んでもらう」ことが大前提だとも思っていますので、そこはご了承下さい。
今まで『とらのあな』に委託を数年行ってきましたが、ここまで動くとは正直なところ、思いませんでした。要因は多数にありますが、コミケを超える数が短期間で動いています。既刊も、これだけ動いたのは初めてのことです。
作っているものは、これまでと何も変わっていません。
それだけ、「自分がいたマーケット」と、「ニーズのあるマーケット」が繋がっていなかったのだとも思います。そこを繋いで下さったのがアキバBlog様や、友人に紹介したり、ネットで感想を書いて下さったりした皆様ですね。
自分の本をどのように見つけてもらうのかは永遠の課題です。
こういう発見があるから、楽しいです。
同人活動は、興味深いことであふれています。
自分が「何かを同人誌を作り、伝えたこと」で、「それを受け取った人の人生に少し関わった(少なくともゼロだったところから、「購買」→「読書」というプロセスを引き起こせた)」のは、気持ちのいいことです。しかしこれは一方的なものではありません。
同様に、「伝えた相手から得た反響によって、自分も変わっていく」相互作用は、とても面白いです。
「ブログを見て、英国旅行に行きました」
「『MANOR HOUSE』英語版を買いました」
「本が欲しくて、コミケに初めて行きました」
「同人誌を作ろうと思いました」
など、これまでにいただいた言葉は大変ありがたいものですし、その方たちの言葉によって自分も価値観を揺り動かされています。その方たちは「変わった」と伝えてくれましたが、同時に、久我を「変えてくれた」のです。
実際、変わるのを決めたのはその人で、久我はきっかけのわずかなひとつに過ぎませんが、そういう意味での「すれ違い」に関われたら、人生はきっと面白いです。というところが、先日読んだ『詩羽のいる街』へ繋がっていくのでした。
関連する日記
『詩羽のいる街』感想(2008/10/02)
伝えても伝わらないけど、伝え続けないと伝わらない(2007/12/30)
様々な始まり〜きっかけは偶然や奇跡でも、最後は自分次第(2007/12/30)
同人活動がくれたもの(2008/05/10)