ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

そのうち、同人活動をしている立場として書きます

ちょっとまだ時間がないのですが、最近気になった記事について過去のエントリをはてぶで言及いただいたので、これに一部該当すると思われる立場としての感想などを書こうと思います。



竹熊さんの元記事への細かな感想ではなく、これをきっかけにした雑感です。



「町のパン屋さん」のような出版社
・元記事
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-523f.html


・はてぶ
http://b.hatena.ne.jp/entry/takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-523f.html


・過去に書いて今回言及していただいたもの:ありがとうございます
同人誌を1トン刷る〜印刷所を活用した同人活動
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/spqr/20090312/p1


自分の同人経験では、本を刷ること自体は在庫問題とお金をクリアすれば大きな問題になりません(そこが一番かもしれませんが、問題にならなかったのは印刷所活用と社会人として本業があったからです)。ただ、本業とするならば、継続的に無理なく出版を続けられる設計が必要です。本が一定数売れなければ活動の継続は困難になりますし、モチベーションも下がっていきます。



頒布しようとする個人の障壁として一番大きいのは「欲しいと思う人に届けられるか」「そもそも、存在を認知してもらえるか」です。その手段としてウェブは有効ですし、同人イベントは大きな意味を持ちます。しかし、「誰が、どうやって、自分の本がどれだけ売れるか」予測できるでしょうか?



自分の過去のエントリで触れると書いて、まだ書いていない最も重要なことは、「そもそも何で1000部(最終的には1400部)売れると思えたのか」ことです。自分の本が置かれている状況(市場動向)を見極めない限り、刷るだけで終わってしまうリスクは付きまといます。



ただ本を作るだけではなく、そこまで含めて考えていけるかが、出版社に依存しない場合の大きな課題になると思います。自分の通ってきた道は、「エロでもなく二次創作でもなく」同人活動をする人にとって役立つものもあると思いますので、コミケが終わった後にもっと具体的に書きます。



もちろん、根本的には、作ったものに価値があるかが最重要です。



ウェブや流通の話もありますが、同人イベントで「自分の本を、読者の方に手渡しできる」ところも、個人で行うことで得られる「考え方が変わる体験」かもしれませんね。



走り書きなので、今回はこの辺で。