自分が冬コミ参加サークルで注目しているのが、「ルビコンハーツ」です。はてなではおなじみ、加野瀬さんが編集・製作されるA3サイズの同人誌は、武内崇さんと小林尽さんによるイラスト集、という驚きのものです。
これだけでもすごいのですが、今回、もっと驚いたことがあります。
もともとは商業誌ではできないことを自由にやるのが、同人誌の「原点」だったはずです。
http://www.rubiconhearts.jp/about.php
この言葉が示すように作るだけではなく、「頒布」まで含めて、同人を追い求めています。
"委託はしないかわりに、当サークルで運営する小さなショップで同人誌を頒布させていただく予定です。ショップの場所は東京都内で、月2、3回程度、週末に開くような形を考えています。"
http://www.rubiconhearts.jp/news/2009/12/11/distribution/
これ、真似できないです。というよりも、この発想はありませんでした。
同人サークルにとってイベントの完売は避けたいものの、どうしても同人イベントで運用できる数字には限界があります。同人ショップが低コストでその解決策となるものの、同人イベントで最も大切な「読者との直接の出会い」を失う可能性も高めます。
その流れの中、委託を選ばず、ショップを自身で運営するというのは、リスクやコストもかかることですが、どのような結果になるのか、今後を見守りたいと思います。まだ自分が気づいていない「何か」を学べそうな気がします。
本当、同人、広いです。
以前、ある先輩が会社を辞める時に、「みんなお行儀が良すぎる。ボールがあればサッカーはどこでもできる。どうしてフィールドでしかやらないの?」と、仕事への取り組み方を指摘されたのを思い出しました。