ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

スカラリーメイドは突破寸前

残業時間を計測したら、過去最高のペースです。忙しい時期に、忙しいことは重なるようです。風邪も治りきらず、非常に中途半端な感じで、刻一刻と締め切りが迫っている昨今、スカラリーメイドはようやく出口が見えました。とはいえ、当初予定していた「食材別保管方法」は内容との親和性が思ったよりも低く、割愛しました。



いろいろと資料を読んでいると、『ミセス・ビートンの家政読本』や『シャーロック・ホームズ家の料理読本』、『十九世紀イギリスの日常生活』にも、「ゲーム」(猟獣・猟鳥)関連のレシピが出ていました。そして、しっかりと「鹿肉のレシピ」も出ていました……



結構、書いている途中にアイデアが広がり、まだまだ煮詰まっていない部分がほとんどなんですが、明日からキッチンメイドに入ろうかと思います。キッチンメイドの次はコックに行きますが、難しいですね、本当に。今までも、読者の方は「使用人ごとに情報量の偏りがある」とお気づきと思いますし、力の入れ具合が均等になっていません。



しかし今回、デイリーメイドとスティルルームメイドは「和書には無い知識」を伝えたくて、かなり力を割きました。スカラリーメイドはほとんど和書での対応が可能な知識とはいえ、いつのまにか全力を注いでいました。キッチンメイドは「和書には無い角度の知識」を追加する予定なので、また全力を注ぐことになるでしょう。そしてコックも、同様です。今回は、「力を抜けるところがほとんど無い」かもしれません。



それにもかかわらず、内容的に自分を褒められるレベルにあるかは、難しいところです。ただ書いているだけ、自分の言葉になっていない、漫然としている、と思える箇所は残っています。進行しつつ、こうしたアラをなくしていく時間を確保する、創作に集中することが、必要です。



だったら日記を更新するなという話ですが、考えをまとめたり、振り返りの意味を込めて、時々は更新してしまうんですね、やっぱり。