ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

同人活動に集中し、会社の活動にも集中する

いろいろとあって久我のポジションもこの一年間で激変しました。事業拡大による新規入社と、退社などによる新陳代謝での底上げがあり、気がつけば部署では古参、ほぼナンバー2の位置になっていました。



前にも書いたかもしれませんが、今、成長期を迎えています。会社の中で今頑張れば確実に伸びる、給与が上がるというのを感じておりますが、久我は同人活動にも人生の半分を捧げており、ちょっと悩んでいました。



しかし、結局のところ「時間管理」が下手なだけで、どちらを取るか、ということはしません。今回のコミケ以前からそうですが、基本的に締切りがないと作れません。それは「何を作っていいのか」を普段から明確にしていないからです。これは「時間が無い」ではなく、「技術」の問題です。



以前、他に熱中する趣味を持っていました。これもある意味、「当時、日本一」的なレベルにまで育てた趣味でしたが、仕事を優先しておろそかにしたところ、心が離れてしまい、放棄しました。少しでも離れてしまうと、なかなか戻れなくなります。



今の同人活動が続いているのは、「同人以外にも役立つ」からだと思います。



・英語を勉強できる(久我は英語を勉強したい)

・仕事に通じるものがある(上級使用人のマネジメント・仕事観)

・逆に仕事で得たものが生きる(メイドも会社員も同じ)



最新刊では執事の話を解説していますが、上級使用人の本質に近づくには「働き、体験し、学び、視野を広げる」ことが近道だとも思うのです。2002年当時描いた「執事」の解説は資料の少なさもありますが、「自分自身が下級使用人的なプレイヤー」の立場だったが故に、広がりませんでした。しかし、あれから五年を経て、自分もいろいろと立場が変わったことで、随分と違う目で執事を描けました。



これは、とても大切な財産だと感じています。



というのはあとづけですが(笑)、「働くことは、百年前のメイドや執事に通じる」という視点で、この世界を覗いてみてはいかがでしょうか? きっと今までと違った広がりを持つと思います。