ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『空の境界』

なんでこんなに混んでいるのか?

今年は、「興味はあるけど、手を出していなかったもの」に手を出してみる、と言うテーマで一年を過ごしてきました。三が日の最後に始めた『ひぐらしのなく頃に』からスタートして、『Fate』や『月姫』、『KANON』や『CLANNAD』にも触れました。



そんな中、奈須きのこ先生の作品も広げていこうと入手したのが『空の境界』の新書でした。これが思いのほかはまり、夏のパリ旅行往復の飛行機+ホテルで読み耽ってしまい、日本に帰ってくるまでに読破していました。



その映像化があるのを知り、本日、映画館に行ってきました。



単館上映、しかもレイトショー(21:15と22:30の2回)と言う条件は決してよいものではないですが、正直なところ、「どれぐらいの混雑」か読めませんでした。



安直に「月曜日ならば空いているだろう」と思い、今日(と言うかもう昨日)行ってきましたが、想定外でした。



オタクにそういう概念は無いのです。



まぁ、オタクである自分がそういう発想をして行くぐらいですから、同じことは他人も考えていますね(苦笑)



19:30ぐらいについたのに、21:15の回が「立ち見」です。仕方なく、22:30の回にして鑑賞しましたが、これから行く人は気をつけて下さい。ただ、「5日前」から席指定での券が買えるようなので、どうしても座ってみたい方で新宿界隈の方は、その点、利用されては如何でしょうか?



少なくとも、次回以降はそうしようと決めました。



250人ぐらい入る意外と広い劇場が、オタクでみっしりと言うのはなかなか壮観な光景です。一回目の上映が終わった後の入れ替えでは、「あぁ、500人ぐらいここに集まっているのかぁ」と思うと、なんともいえない感慨がありました。



幸いにも『ひぐらしのなく頃に』を教えてくれた友人を誘っていたので、即席の飲み会で時を過ごしました。土曜日に忘年会をしていたので、2日ぶりでしたが、そのときとは異なり、仕事の話や真面目な話がメインでした。


感嘆する映像美

さて、映画の感想です。



正直なところ、結構、忘れていました。だから設定に驚き、二度美味しい思いを出来ました。というのはさておき、面白いという感想ではなく、ただ「凄い」としか言えませんでした。



基本的に久我は「アニメ化して成功する作品の成功要素はアクション」だと思っています。『鋼の錬金術師』のアニメを見て、動きのよさには驚きました。『空の境界』は予想の上を行っていました。



というか、これだけクオリティの高いアクションがある小説だったとは、と改めて原作を読みたくなりました。それでも、原作からすれば今回はまだ「大人しい」レベルなので、それ以上のアクションを思うと、次回が楽しみで仕方が無いです。



質感と言い、音と言い、最高レベルのクオリティでした。面白い面白いかではなく、好きな部類で且つ、「ただ圧倒される」のも、なかなかいい体験です。怖いところは怖いですし、色彩とか書き込みが普通ではないです。



そして、次回予告の黒桐鮮花の存在で止めを刺されました。鮮花だけで、全七話を戦え抜けそうです。でも久我的には浅上藤乃が重要課題です。



このクオリティで、これまでの全作品を映像化してくれないかなぁと贅沢なことを思ったりもしました。



そんな感じで、平日から仕事以外で午前様です。