キッチンメイドも撃破です。スカラリーメイドとコックほどエピソードが無かったのですが、そこはなんとか乗り切りました。
今回、ふたりのキッチンメイド経験者の手記を使っています。Margaret Powellの『BELOW STAIRS』と、Jean Rennieの『EVERY OTHER SUNDAY』、この二冊を通じて感じることは、それぞれの仕事に対するスタンスと言うのでしょうか?
前に書いたかもしれませんが、Jeanは自分を中心に描き、Margaretは自分の仕事を描いています。断然、後者の方が面白いです。仕事に対して責任感とプライドがあったかどうかも、大きいのかなぁと思います。
そんな彼女たちがコックになったところを、明日は扱います。
『英国ヴィクトリア朝のキッチン』からの脱却はそこそこ、『ヴィクトリアン・サーヴァント』はまったく見ていません。その点では、日本の読者に新しいエピソードを見せられるとは思います。
『MAID HACKS』からの流用もありますが、元々、この総集編の為にあの本は作ったので、ご容赦を。なるべく違うエピソードがあれば、重ならないようにはしています。
あと、面白かったのはキッチンメイドの制服事情ですね。キッチンメイドは主人たちに姿を見せないので、午後服というものがありません。