- 作者: 桂明日香
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/11/26
- メディア: コミック
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ヴィクトリア朝や貴族関係の話はリアル志向へ走り、使用人の手記ばかり集めると言う方向になってしまっていました。使用人の手記は飾りもありますが、本音のところも、その生き方も、小説以上に面白い・興味深いことが多いからです。
ところが、リアル志向は時に疲れます。その上、その資料が「使えるかどうか」で本の価値を判断もするので、純粋に楽しむことを見失いもします。
と言う長い前置きをしつつ、過去に自分のフィルタに引っかかりつつも、読んでいなかったコミックスを最近買いました。この筆者の方の作品群が書店に平積みされていたので、「あぁ、そろそろ読んで見ようか」と。
今出ている方の表紙(上の画像は旧版)の方が、自分には手に取りやすかったのかもしれません。
幼い侯爵令嬢と、彼女に仕えるTutorの話は癒しとなりました。
やっぱり、マンガはこうでなくては。ぱっと読めて、明るい気持ちになれる。フィクションであればこそ描ける世界には、華があります。短い物語の中にも人間の感情が詰め込まれていて、絵のタッチも好みで、何でもっと早く読まなかったのかなぁとも思いました。
絵のタッチだけではなく、人物の表情、台詞回しも素敵な作品です。