本日記は、講談社BOXより刊行した資料本『英国メイドの世界』についての情報をご紹介するものです。
- 作者: 久我真樹,撫子凛,宮鼓
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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臨時のお知らせ:2011/01/18版
好評につき、ネット書店では買えない状態が続いています。01/20前後に解消予定です。それまでにご購入を検討される方は、以下をご確認下さい。
2011/01/21(金)〜22(土)ぐらいで配本されます(2011/01/18)
反響・イベントなど
『英国メイドの世界』発売5日目で増刷決定・第二刷の見本誌届く(2010/11/30)
内容の紹介
立ち読み・紹介
・『英国メイドの世界』久我真樹 立ち読みで冒頭10ページ立ち読み可能。
・アキバBlog様:「英国メイドの世界」 重さ1kg、コミケカタログより分厚かったあの同人誌が商業化
実物をご確認したい方
・配本数が多い書店をご案内(2010/11/08)
・『英国メイドの世界』を一定数扱っている全国の書店情報
上記いずれかをご参照ください。
概要
手軽に概要を知りたい方は、対象読者・概要を記したメイド界の「高速道路」を目指すと、どういう情報を扱っているかを示す目次や情報の見せ方、同人版との相違など補足の2つをご覧下さい。
そのほか
下記、定期的に更新していく予定です。一部、古い日記からの再利用があるので、テキストとして不親切なことや、内容が組み変わる場合もありますが、ご了承ください。尚、本記事は何よりも大事なのはSite Map。これが無ければあなたのblogは多くの人に読まれない。を参考にして構成しています。
目次
- 0:出版を経て実現したいこと
- 1:はじめに
- 2:英国使用人が照らす世界
- 3:日本における創作表現としてのメイド
- 4:家事使用人という職業から見える現代
- 5:私が今後行いたいこと
- 6:終わりに
0:出版を経て実現したいこと
出版を端緒として英国メイド・執事・屋敷・ヴィクトリア朝といったテーマが持つ「可能性」を広げることが、自分がこれまでの10年間でしてきたこと、そしてこれからも続けたいことです。その結果として、メイドに関心を持つ人を増やしたいと考えています。
メイドの可能性を広げて「接点」を響かせる(2010/10/11)
メイド界の「高速道路」を目指す(2010/11/02)
1:はじめに
私の自己紹介・バックグラウンドです。既に私の同人活動をご存知の方はスキップして次の項目へどうぞ。
1-1:自己紹介
- 1-1-1:これまでの活動履歴(2010/10/10)
- 1-1-2:同人活動で作ってきた本(2010/11/03)
- 1-1-3:頒布累計1万部を突破・数字と想いで振り返る、同人活動(実質10年目)(2009/07/29)
1-3:講談社BOX版『英国メイドの世界』と前身の同人版について
- 1-3-1:同人版『英国メイドの世界 ヴィクトリア朝の暮らし総集編』を振り返る(2010/11/03)
- 1-3-2:同人版の反響
- 1-3-3:目次や情報の見せ方、同人版との相違など補足
- 1-3-4:講談社BOXからの出版経緯(2009/11/14)
- 1-3-5:講談社BOX『英国メイドの世界』参考資料一覧(2010/10/02)
- 1-3-6:本文イラストは撫子凛さんと宮鼓さん
2:英国使用人が照らす世界
2-1:英国使用人の世界
- 2-1-1:参考資料〜物語る使用人
- 2-1-2:英国使用人の歴史
- 2-1-3:英国貴族の暮らしと屋敷
- 2-1-4:使用人という組織構造
- 2-1-5:役割から見る使用人と家事
2-2:「働く」使用人の姿
- 2-2-1:使用人のライフサイクル
- 2-2-2:就職事情・転職・キャリア形成
- 2-2-3:メイドや執事の労働環境と、階級の違いによる差異(2009/11/07)
- 2-2-4:使用人の労働環境
2-3:英国文化との親和性
- 2-3-1:最盛期のヴィクトリア朝
- 2-3-2:歴史に名を残す著名人と使用人
- 2-3-3:英国に今も残る屋敷
- 2-3-4:コスチュームプレイ(時代衣装劇)
- 2-3-5:英国ミステリの系譜
3:日本における創作表現としてのメイド
メイドブームとはどのように生じたのか、そして「どのように・誰に受け入れられたのか」を知りたいとの欲求の元にいろいろと調べています。前者は私の専門ではないので知識の整理を行い、後者では自分が見聞きした範囲の情報をベースに、今後、情報を収集したいと思っています。
まったくメイドブームに興味がない方には意外かもしれませんが、私が見た範囲では男性だけではなく、女性もメイドを楽しむ層を支えています。私の同人誌の読者は男女半々ぐらいです。
3-1:日本におけるメイドブーム〜メイドは吸血鬼たるか
- 3-1-1:メイドブームの終焉は「衰退」か、「定着」か(2010/08/28)
- 3-1-2:補足・メイドブームの断続性と連続性を考える(2010/09/11)
- 3-1-3:メイドブーム関係の言及をしている理由(2010/09/11)
- 3-1-4:メイドブーム関連はひとまずここまでに(2010/09/15)
- 3-1-5:メイドブーム関連の知識のありか(2010/10/03)
3-2:イギリスにおけるメイドブーム(1970年代)
- 3-2-1:1970年代・イギリスのメイドブームに対して作られた資料本(2008/05/16)
- 3-2-2:1960〜70年代の使用人研究ブームは屋敷の荒廃と表裏一体か?(2009/05/03)
- 3-2-3:再評価された「ヴィクトリア朝」
3-3:メイドブームの広がりの可視化
- 3-3-1:日本ヴィクトリア朝文化研究学会の会報にコラム「日本におけるメイド受容とメイドの魅力」掲載(2010/04/30)
- 3-3-2:宮崎駿監督アニメの服装とメイド服イメージについて(2010/10/09)
- 3-3-3:人は自分が見たい現実(メイド)を見る
4:家事使用人という職業から見える現代
このテーマは私があまり詳しくないものの、接点がある領域として認知しているものです。現時点では学習中であり、またひとりでは到底研究しきれませんので、視点を紹介していく程度にとどまります。
私はメイドが現代的であると考えています。メイドが生み出される構造は過去に発生して現在も繰り返しています。こうしたメイドにまつわる諸事情を伝えることで、「メイド」を見る眼差しを変えられないかと考えています。
4-1:現代社会を照らす使用人
- 4-1-1:都市型社会への移行期の職業
- 4-1-2:消費社会で消費される/消費され続ける使用人
- 4-1-3:工業化した日本とドイツでのメイド事情
- 4-1-4:グローバリゼーション・移民・貧困
- 4-1-5:現代の雇用主とメイドの構造的問題
4-2:使用人から広げる視点
- 4-2-1:『創られた伝統』〜「伝統的習慣」としての使用人像
- 4-2-2:メイド・執事、使用人の規律・訓練、フーコー的観点(2010/09/26)
- 4-2-3:誰が家事を担うのか?
- 4-2-4:英国におけるメイドの社会的地位と職業地位向上の試み
5:私が今後行いたいこと
私は同人やメイドジャンルに育てられた立場なので、経験したことを伝えたり、できることを広げていくことで、その両方にわずかなりとも恩返しをしたいと思っています。
「夢」のような話となりますが、本が想定外に売れた場合(売る以上、「想定外」を目指しますが)は私が得る金額の10%を拠出して、Award、懸賞論文・翻訳依頼などコンテンツ拡充に使うつもりです。また、一定の部数に到達した場合はこの活動に専念する時間を確保し、情報を多く出していくつもりです。
優先順位的には英国で屋敷の研究をしたいところでもあり、出版を通じて価値を返せる方・企業と出会い、スポンサーが得られたらいいなぁと夢想しています。得られなかった場合は今までどおり、マイペースで続けます。
5-1:メイド創作・読書環境のインフラ整備
- 5-1-1:『英国メイドの世界』で提供したい読書体験と表現の環境(2010/10/03)
- 5-1-2:メイド創作環境のインフラ
- 5-1-3:メイド関連メディアの立ち上げ
5-2:社会人のための同人とノウハウ共有
- 5-2-1:同人誌即売会で得られる「創作を続けやすい環境」(2010/04/17)
- 5-2-2:同人誌を1トン刷る〜印刷所を活用した同人活動(2009/03/12)
- 5-2-3:同人誌1トンを刷った経緯と部数決定のプロセス(2009/08/29)
- 5-2-4:同人活動の継続性を高める手段としての「利益」(2009/09/11)
6:終わりに
あとがきで言い足りなかったことを書くつもりです。今のところ、目次はないです。