ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

イギリス旅行記その2 イギリスに行こう



イギリス・ヴィクトリア朝の生活を追いかけながらも、イギリスに行った経験はゼロでした。行きたいなぁと思いつつ、英語が喋れるわけでもなく、ひとりで行く度胸もありません。



しかし、今年2004年、以前一緒に海外に行った大学時代の友人と三人で集まり、「今年も海外に行こう!」という話が持ち上がりました。イギリスに憧れを抱く立場としては強行に主張したかったのですが、一緒に行く以上、自分だけの楽しみはごり押しできません。



運良く、友人たちとは「大英博物館には行ってみたい」と以前から話していたり、友人の会社の人がイギリスに行っていたり、ふたりとも競馬が好きなので、「アスコットに行けるならば」と乗り気になりました。



さらに、友人のひとりは同人活動を手伝ってくれていて、『エマ』も知っていました。その森薫先生が今年イギリスに渡り、ホームページに掲載した旅行記を見ていて、「百年前の地図がそのまま使えるっていいですね」と言ってくれました。



こうして、イギリスに行くことで決まりました。



次に決めなければならないのはホテルと飛行機です。当初、海外旅行で利用したある大手旅行代理店で相談しました。大英博物館に行きたい、それも近ければ毎日歩いていけると、ブルームズベリーやラッセル・スクエアのホテルを捜しました。



その代理店のパンフレットでは、ホテルは複数の中から旅行代理店が決める、ということになっていて、その辺りについて話をしていたのですが、接客態度が最初から非常に悪く、またこの代理店は人によって言っていることが違う(前回の旅行である人に頼むと手配できず、別の人に頼むと手配できる)こともあるので、取りやめました。



いろいろな旅行代理店の料金を比較しようとパンフレットを集め、最終的にHISに決めました。イギリスは交通手段が発達し、海外からの旅行客も多いので、ホテルまでの直行便の手配やツアーも必要ない、と考えたからです。また、大英博物館近くにこだわっていたので、ホテル指定ができるHISは、とても便利でした。



HISの接客は、老舗代理店の態度が悪かったのと対照的に、非常に素晴らしいもので、次に海外に行くときも使いたくなるほどでした。



こうして、HISでは飛行機のチケットとホテルの手配だけをお願いして、残りの旅行計画は自分たちで立てる、ということになりました。そしてそれが、旅行の中で重要な要素なのです。旅行記と題しながら、イギリスに行くまでには相当時間がかかりますが、お付き合い下さい。