ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『MANOR HOUSE』と『エマ』8巻


この作品と「ヴィクトリアン・サーヴァント(英宝社刊)」
があれば、メイド漫画が描けると思います。

みなさん是非描いてください!

(森 薫/漫画家)

MANOR HOUSE』のチラシより。


『エマ』8巻には、『MANOR HOUSE』のチラシが入っています。寄せられた文章も十分熱いですが、あとがきの中でも森薫先生が絶賛しています。他に日本語化して欲しい映像って何だろう、と思いつつ、メイドを真剣に研究していれば、行き着く先は同じなのだと感じました。



どちらの資料も、森薫先生同様、久我にとっては数年前に到達した地点です。



ちょうど2004年ぐらい、森薫先生が当時の4巻あとがきで唐突に「脳内うちわけ」という円グラフを描きました。1位は当然「ヴィクトリア朝メイド」ですが、2位は、「エドワード朝メイド」。



「きっと『MANOR HOUSE』だろうな」とも思えました。なぜならば、その当時、わざわざエドワード朝のメイドに触れるだけのインパクトある作品は、『MANOR HOUSE』以外に存在しなかったからです。



同時期に似たような資料を発掘して、読んで、吸収して、表現の幅を増していく。巻を進めるにつれて段々と森薫先生の速度や幅広さに追いつけなくなりましたが、筆者の方とそうした感覚を持てた作品は、自分にとって『エマ』が最初で最後だと思います。



そういう意味で、自分にとって『エマ』は特別なんですね。



この後、日本でどれだけ資料本が作られようとも、映像が出ようとも、『ヴィクトリアン・サーヴァント』と、『MANOR HOUSE』を超えられるだけのものは、ほとんど存在しないでしょう。



だから、この機会に、是非、本物に触れて欲しいと思うのです。



『MANOR HOUSE(マナーハウス)』公式



→パンフレット情報あり。



予約受付開始は2007/03/31からで、公式サイト以外では販売が無いようなので、欲しい方はくれぐれもご注意下さい。



Manor House: Life in an Edwardian Country House

Manor House: Life in an Edwardian Country House





あとがきで言及されていた『MANOR HOUSE』の副読本です。番組内では扱いきれなかった情報や、登場人物のコメントなどの裏話も出ています。