ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『従僕ウィリアム・テイラーの日記―一八三七年』

AMAZONで購入したばかりで、未読です。



フットマンの手記が刊行されていました。



自分の新刊で忙しく、ノーチェックでした。



従僕ウィリアム・テイラーの日記―一八三七年

従僕ウィリアム・テイラーの日記―一八三七年





『ヴィクトリアン・サーヴァント』の翻訳者の方の新著が出ていました。『ヴィクトリアン・サーヴァント』でそこそこ出てきたフットマンの日記の作者ウィリアム・テイラーの手記です。結構女主人に愚痴言ったり、態度でかかったりした記述を残していたと思います。



使用人の手記は仕事内容だけではなく、同時代の描写でも優れています。



執事喫茶でイメージする「フットマン」とはまったく違った世界です。



日本の現時点におけるイギリス使用人関連原書資料の普及について、紛れも無く第一人者の方です。資料選定が渋いです。一度お会いしてみたいですね、翻訳者の方と。日本でこの辺の話を出来る人は、今のところ森薫先生、村上リコさんなどに絞られてしまいます。濃い資料の話がしたい欲求はあります。



もう『ヴィクトリアン・サーヴァント』日本版刊行から4年が経過します。



自分が本を初めて作ったのが2001年、そして2005年に『ヴィクトリアン・サーヴァント』の刊行がありましたが、さらにそこから4年ですか。歳月の早さを感じます。



そうか、2005年の頃はまだ20代でした……



ヴィクトリアン・サーヴァント―階下の世界

ヴィクトリアン・サーヴァント―階下の世界





『ラークライズ』続編も待ち遠しいのですが、こちらはまだみたいです。