ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『名探偵ポワロとマープル』

今日は『ダベンハイム失踪事件』でした。先週からずっとひたすらにDVD『名探偵ポワロ』を見続けていましたが、第一期にはこの事件も入っています。アニメの30分番組では構成が難しいですね。駆け足過ぎて。



イギリスのドラマ版を過去に見ていた頃は日本語(熊倉一雄さん/富山敬さん)でしか聞いていませんでしたが、今回は字幕つき英語で見ています。そこで気づいたのは、ジャップ警部が「Chief inspector」と呼ばれていたことです。ジャップ主任警部、だったんですね。それに、ポワロの存在感は最高です。



「クリスティ紀行」はイギリス・ダートムア・プリンスタウンにある刑務所でした。元々は捕虜収容所で、1850年代に刑務所になったと。イギリスで有名なのは「ミルバンク刑務所」でしょうか。当時のロンドン地図を見ると、五稜郭のような不思議な形の建物があります。それがミルバンクです。ここを舞台にした小説を読みたいならば、サラ・ウォーターズの『半身』がオススメです。



半身 (創元推理文庫)



また、当時の風景を描いたドレの絵には、ニューゲイト監獄のイラストも出ています。こちらは、『ドレ画ヴィクトリア時代のロンドン』(ASIN:4390603809)に詳しく出ています。